投稿者 7/12 朝日 日時 2000 年 7 月 12 日 09:51:19:
NMDに明確に反対 ドイツ外相が単独会見
ドイツのヨシュカ・フィッシャー副首相兼外相は11
日、九州・沖縄サミット(主要国首脳会議)外相会合へ
の出発を前に朝日新聞記者と会見した。フィッシャー氏
はサミットで取り上げる見通しになった米国の本土ミサ
イル防衛(NMD)に対し、「軍拡よりも軍縮に向かう
ことが重要」と強い反対の立場を表明した。対話が始ま
った南北朝鮮の統一問題について、「東西ドイツの状況
とは違う」とし「忍耐と時間を要する」との見方を示し
た。
フィッシャー氏は「欧州主要国の関心事は軍拡競争が
再開しないことだ」とし、米国が弾道弾迎撃ミサイル
(ABM)制限条約を維持すべきだとした。NMDには
ロシアや中国も強く反対し、サミットで協議される可能
性があるが、同氏はドイツの立場を繰り返し米政府に表
明し、「ロシアもドイツの立場をよく知っている」と述
べた。
1998年秋の外相就任直後にフィッシャー氏が提案
した北大西洋条約機構(NATO)の中での「核の先制
使用の放棄」については、「核保有国が特権を手放した
がらない」と問題の難しさを認めながらも、第3次戦略
兵器削減条約(START3)交渉が米大統領選後にも
始まることをあげ、NATOが核軍縮に正面から取り組
むべきだと語った。(00:31)