投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 11 日 20:17:33:
米オクラホマ大医学部が実施しているがんの新薬の臨床試験(治験)で、死者が相次ぎながら、治験を中止するなどの対応がとられていなかったことが10日、明らかになった。事態を重くみた米厚生省は同大で実施中の75の治験をすべて停止させ、治験の実態調査を始めた。
問題になっているのは、3年前から重い皮膚がん患者を対象に実施されていた新ワクチンの治験。注射を受けた約100人のうち、26人の死亡が報告されている。ワクチンを開発した同大のマイケル・マクギー外科副主任が、自ら治験の主任研究者になっている。
新薬と死亡との因果関係はまだわかっていないが、今年3月には、心配した外部の医師からの指摘で、大学側が企業に調査を依頼するという異例の事態になっていた。
米厚生省の治験監督機関は、死者が相次いでいるなどマイナス面の情報が治験に参加する患者に伝わっていなかったことと、治験を監督すべき病院倫理委員会が機能していなかったことを焦点に調査を進める。また、治験に使われたワクチンの一部について、政府の安全基準を満たしていなかった疑いも出ている。
この治験は米国内だけで実施されていた。