カティンの森に犠牲者慰霊施設〜第二次大戦 ポーランド将校大量虐殺〜露大統領表明 血塗られた歴史ようやく“清算”(産経)

 
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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 7 月 11 日 16:25:43:

【モスクワ10日=高木桂一】
ロシアのプーチン大統領は十日、訪露したポーランドのクワシニエフスキ大統領と会談。第二次大戦初期にソ連軍が捕虜のポーランド人将校をカティンの森で大量虐殺した「カティン事件」の犠牲者を慰霊する記念施設を建設する意向を表明した。血塗られた歴史がようやく目に見える形で“清算”されることになる。
両首脳は会談で「歴史の悲劇のページに目をつぶってはいけないが、両国の協力関係発展への障害になってもならない」との認識で一致。プーチン大統領は、両国の距離を縮め切れない要因の一つとなっている「カティン事件」について取り上げ、誠意をもって対応することを約束した。
カティン事件は、白ロシア(現ベラルーシ)のスモレンスク近郊にある森を舞台にした悲劇だった。ソ連に侵入したドイツ軍は一九四三年四月、カティンの森で四千三百二十一人のポーランド人将校の虐殺死体を発見したと発表。領土問題をめぐり緊張の度合いを高めていたソ連とポーランド亡命政権の関係を決裂に導いた。
ソ連秘密警察の犯行との見方が有力だったが、ソ連側は一貫してナチスの仕業と主張し、ポーランド人の対ソ感情を著しく悪化させることになった。その後、ゴルバチョフ・ソ連大統領が九〇年四月、ヤルゼルスキ・ポーランド統一労働党書記の訪ソの際にソ連秘密警察による犯罪と認めて公式謝罪した。
プーチン大統領は、「戦後処理」をめぐる補償問題などを避けるために潔く大戦時の「非」を認めることで、両国関係の進展への障害を取り除くという実利的外交戦略の側面をみせているともいえる。ただ、日本との領土問題に対するプーチン氏の姿勢となると、いまのところまったく視界不良だ。



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