投稿者 衛星屋 日時 2000 年 7 月 07 日 18:12:42:
2000年7月7日(金) 10時45分
<NMD>米のノーベル賞受賞者50人が大統領に反対書簡(毎日新聞)
【ワシントン6日布施広】7日行われる米本土ミサイル防衛(NMD)の迎撃実験を前に、米国のノーベル賞受賞者50人が6日、NM
D配備に反対する連名の書簡をクリントン大統領に提出した。原爆を開発したマンハッタン計画に参加したハンス・ベーテ氏が起草したも
ので、NMD配備は「時期尚早であり危険」としている。
NMD配備の動きについて書簡は、米露の軍備管理合意を不安定にし、中国のミサイル戦力増強を招く恐れがあるほか、米国と欧州同盟
国の防衛態勢を切り離す結果になりかねないと指摘。配備を急ぐ姿勢が「大きくて現実的な危険」を呼び寄せていると警告した。
また、敵のミサイルが巧妙なおとりを使った場合など、実際の弾頭を見分けるのは極めて難しいと指摘し、現行の迎撃テストでは配備が
適当かどうかの十分な判断材料にはならないとしている。
書簡は科学者の代表らが記者会見して発表した。全米科学者連盟のヘンリー・ケリー会長は「配備に突き進めば、冷戦時の軍拡再燃を招
く恐れがある」と述べ、大統領に対し、NMDに代わる「他の技術的、外交的手段」を慎重に検討するよう求めた。
[毎日新聞7月7日] ( 2000-07-07-10:24 )
000年7月7日(金) 1時1分
「NMD配備は危険」=ノーベル賞学者50人が米大統領に書簡(時事通信)
【ワシントン6日時事】ノーベル物理学賞を受賞したコーネル大学のハンス・ベータ教授ら米国のノーベル賞受賞学者50人は6
日、クリントン大統領に連名で書簡を送り、敵の弾道ミサイルを迎撃する全米ミサイル防衛(NMD)構想は「時期尚早であり危険。
金の浪費だ」と指摘。その上で、7日に国防総省が行うNMD実験が成功しても、配備を決定しないよう訴えた。
米国の原爆開発計画に参加した科学者らが設立した米科学者連盟(FAS)がまとめた書簡は、おとりのミサイルを識別する能力を
含め、ミサイル迎撃システムの技術的実現性に疑問を表明、「急いで配備を決断することに伴う危険は明らかだ」と述べた。また、中
ロ両国が対抗措置として弾道ミサイルの軍拡を再開し、保有ミサイルを「警報発射体制」に置く可能性があると警告した。
[時事通信社 2000年 7月 7日 01:01 ]