投稿者 フリーパーソン長万部 日時 2000 年 7 月 07 日 11:53:49:
回答先: <雪印食中毒>「雪印毎日骨太」も黄色ブドウ球菌汚染の疑い 投稿者 フリーパーソン長万部 日時 2000 年 7 月 04 日 21:41:24:
2000年7月7日(金) 11時30分
<雪印食中毒>バルブから別の食中毒菌のセレウス菌も検出(毎日新聞)
雪印乳業大阪工場(大阪市都島区)の製造した低脂肪乳による集団食中毒で、
雪印側の自主検査によって黄色ブドウ球菌が発見された製造工程のバルブから
別の食中毒菌のセレウス菌も検出されていたことが7日、わかった。雪印は
この事実を公表していなかった。また大阪市も立ち入り検査で、雪印側から
報告を受けながら、「市としては事実が確認できないので公表しなかった」
と隠していた。連日1000人単位で被害者が増えている時期に、別の食中毒
菌検出を知りながら公表しなかった雪印と大阪市の姿勢は問題となりそうだ。
大阪市によると、雪印の自主検査でセレウス菌が検出されたのは、調整乳
タンクの外側に設置されているバルブ。製造工程で残った低脂肪乳を、仮設
チューブで調整乳タンクに戻すために設けられており、このバルブの逆止弁
にこびりついていた乳固形分から集団食中毒の原因とみられる黄色ブドウ球
菌が検出された。
雪印側は、食中毒症状を訴える人が相次いだ先月末、独自に工場内の製造工程
のふき取り検査を実施。既に公表している黄色ブドウ球菌とともに、セレウス菌
も検出した。1日に厚生省と合同で立ち入り検査に入った大阪市にその事実を伝えた。
大阪市は、雪印側が市に無断で行った自主検査であることや、飲み残しや未開封
の低脂肪乳などからセレウス菌が検出されていないことから、「データの裏付けが
ない」などとして公表していなかった。
しかし、問題のバルブは、雪印側が自主検査後に洗浄しており、市が再検査する
ことは不可能。その後の洗浄データなどの調査で、このバルブは先月2日から23日
までの間、分解洗浄していないうえ、仮設チューブが野ざらしになっていたなどずさん
な管理が明らかになっており、黄色ブドウ球菌以外の食中毒菌に汚染されていた可能性
も指摘されていた。
立ち入り検査に入った大阪市保健所は「雪印側が自主検査で検出したものであるから、
公表すべきは雪印側だ」と話している。 【松本 泉】
【セレウス菌】
自然界に広く分布している好気性の腐敗細菌のひとつ。汚染された食品を食べると、
腸管内で黄色ブドウ球菌と同じ毒素「エンテロトキシン」をつくりだし、食中毒を引き
起こす。潜伏期間8〜16時間で下痢や腹痛を起こす下痢型と、30分〜5時間の潜伏
期間でおう吐を起こすおう吐型の2症状がある。
[毎日新聞7月7日] ( 2000-07-07-11:12 )