投稿者 無所属 日時 2000 年 7 月 03 日 09:09:31:
時事電の転載です
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受託収賄容疑で逮捕された元建設相の中尾栄一容疑者(70)に3000万円の
わいろを渡したとされる中堅ゼネコン若築建設の関係者が、同容疑者と別の自民
党の大物議員、有力議員の計3議員に2億円近くの資金を提供した、と証言して
いることが2日、明らかになった。金額の分配は資金を用意した許永中被告(53)
が決め、まず大物議員の額を決めて、そのバランスから中尾容疑者ともう1人の有
力議員の額が決まったことなど、政界工作資金の詳細な内容も判明した。
東京地検特捜部も3議員に対する資金提供の事実を把握しているもようだが、具
体的な職務権限がないことなどから、必要ならば議員らからの事情聴取も検討し
た上で、慎重に捜査を進めるとみられる。
調べによると、中尾容疑者は建設相在任中の1996年5月以降、若築建設の石
橋浩元会長(59)らから、建設省発注工事の指名業者に選定してもらいたいとの
請託を受け、10月9日に3000万円を現金と小切手で受け取った疑いで逮捕され
た。同元会長らはこの前にも、2000万円ずつ2回の計4000万円を渡していたこ
とも分かっている。
さらに、石橋元会長側は、自民党の派閥領袖(りょうしゅう)も務めた大物議員に
5000万円以上を、自民党の有力議員に3000万円以上を提供した、と周辺関係
者に証言している。
これら提供資金は96年4月、若築建設のグループ会社である石橋産業の外部
に散逸していた株回収を口実に接近した許被告が、石橋元会長の義兄の不動産
会社社長に対し、政界や財界への資金として渡した10億円の中からねん出され
たとみられる。
関係者によると、3議員への金額は許被告がすべて決定した。まず大物議員に
3000万円と決め、残りの2議員に同じ額ではバランスから取れないからと、それ
ぞれ2000万円ずつと決まった。3議員にはその後、上積みがあって、最終的な額
になったという。
有力議員は2日、取材要請に回答を寄せていない。