Tweet |
【ワシントン23日=林路郎】
米上院は二十二日の本会議で、九億三千四百万ドルに上る対コロンビア軍事援助など総額百三十四億ドルの対外援助法案を可決した。法案可決により、米国はコロンビアに兵員輸送用ヘリ六十機を主体とする兵器や軍事物資を供与。ゲリラ掃討に当たる特殊部隊養成のため、米軍がコロンビア軍・警察を訓練する。
米国の対コロンビア援助は、強大な麻薬組織と結びついた左翼ゲリラの対策に苦慮するパストラナ政権へのテコ入れが目的。コロンビアの麻薬問題は七月の沖縄サミット(主要国首脳会議)でも議題に取り上げられる見通しで、米国の軍事介入に道を開く可能性も出てきた。
コロンビアのコカイン生産量は世界の約50%を占める。米国は「世界の安全保障上の重大な脅威」(国務省)と位置づけ、カリブ海などでの水際対策を続けてきた。
コロンビアのコカイン生産量は世界の50%、米国で消費される80%近くに達する。米国は「世界の安全保障上の重大な脅威」(国務省)と位置づけ、カリブ海など国際海峡での水際対策を続けてきた。
(6月23日18:45)