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2000.06.22 Web posted at: 11:34 PM JST (1434 GMT)
家畜の伝染病「口蹄疫(こうていえき)」が昨年から今年にかけて東アジアで相次いで発生しているため、国際獣疫事務局(OIE)は22日までの3日間、東京都内で緊急会議を開いた。日本、台湾、韓国、香港、国連食糧農業機関などの専門家らが出席し、各国・地域が情報を共有するよう努めることや東アジアの会議を定期的に開いていくなどの方針が決まった。
今回の会議で各国・地域の情報を分析した結果、日本と韓国でのほぼ同時期の発生は、中国から輸入した飼料が感染源の可能性があり、ロシアでの発生は、中国から密輸入された食料を豚に与えたことが原因の可能性があるという。また、台湾、モンゴルでの発生は、隣国から感染動物が密輸入されたことが原因と疑われている。
中国では昨年、8カ所で発生したことがOIEに報告されているが、OIEによると、情報開示が十分でなく今回の会議にも中国は出席していない。
会議では、感染源として疑われる中国のほか、OIEに加盟していない朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に情報の提供を求めていくことも必要だと、強調された。