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回答先: 【参考資料】阪神大震災と地震兵器 投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 6 月 18 日 03:09:25:
私も一言。
多分、こんなに書き込みが多いのでは、どなたにも読んで貰えないかも
しれませんが、、、。。。。
佐藤氏の地震兵器情報について、このサイトにはめずらしく???も
「第4統制技術課」氏が全うな議論を挑まれていたので、つい引き込まれ
ました。話の筋はこれで十分正しいと思いますが、率直に申しますと、
佐藤氏の、多分、ジャーナリスト系ではないかと想像いたしますが、
非常に丁寧な応対、スタンスにも好感がもてました。
それで細かいことですが、ついでに書き込みさせて戴きます。
よくある議論として、
>いわけで、例えば原爆だって、昭和の初めに空想科学小説では登場していたよ
>うですが、公式の歴史記述によれば、日本でも戦時中に理研や京大で原爆開発
>の実用可能性研究を行なったものの、原理的には可能だと評価が出たとはいえ、
>実際に製造するのは当面数十年間は不可能だという結論になった。ところが米国
この例が引き合いにされるのですが、少し如何かと思っております。
当時の戦時下での情報隔離の問題と、政府との開発予算を含めた弁明の
話であって、仁科先生も開発可能性までは否定しておりません。
一般に、原理的に不可能なレベルと、技術開発の制約条件でのレベル
とは全く違いがあり、実は、ほとんど研究に従事している当事者ならば、
いつかは可能なものかどうかの判断はできます。
(口に出す出さないは、勿論別です。研究者としての言い訳の話ですので)
せっかくですので、ついでに地震兵器についてひとこと。
前々から、個人的には開発してみたいという関心(本心です)があり
ましたので(笑)
多分、一般の読者さんには「第4統制技術課」氏の議論が難しいかも
しれませんので、こちらからもコメントをつけさせていただきます。
実は、私は、元々の専門は原子核理論ですが、事情があり、かなり
前ですが某研究所(当時、駒場)で宇宙発電衛星の研究にも少し
係わっておりました。NASAでも随分、昔から構想しているのですが
なかなか実用にならない技術の一つです。
要は、大きな太陽光パネルをもった衛星を軌道上に打ち上げて
大量の発電をして、地球に送る話なのですが、、、これがまた
難しい。つまり、マイクロ波で地上に送る仕掛けを如何にするのか。
とんでもないエネルギーを地上に送る前に、極論をいえば、地球全体が
電子レンジ状態になるか、大気で減衰するかしかなく、とてもとても
力学的な影響を地上に与えるようなものは出来ません。 夜間は空が
発光し、TV、通信系機器は壊れ、今の磁気嵐どころの騒ぎでは
ありませんので。局所的に送電するには、質の高い(コヒーレントな)
波を使って、レーザのように使う手法はありますが、、余計に大気中に
影響が出ます。(もちろん、発電したもののエネルギーを伝送するだけ
の話です。)
「第4統制技術課」氏の書かれたように、よくある誤解が、
> #電波と音波を混同させていますね?
ですね。 どうも共振現象=>地震誘起ともっていく議論が多いよう
なのですが、地殻の岩石塊の大きさは千差万別ですので、低周波発信
くらいでは、すぐに吸収されてしまいます。 あらゆる波長の震動を
一気に起こせば通り抜けるものはかならずありますが、、、。 その
意味で、佐藤氏のまとめられたように、地震から地震を起こすか
(経絡説)、地下水から地震を起こすのが筋でしょうね。ただ、地下
水系は繋がっておりませんし、深さが全く違いますので。もしやると
すれば近傍で地下核爆発させるしかないでしょうね。
最後に、これもまた、今の研究所でのロシアからの研究者(経済学)
との交友による知見を含めての話ですが。
特に旧ソ連では地震兵器の研究があったのは確かですが、当然未完
のままです。その後の政治体制、経済改革のあおりで、失職した研究者
らがかなり怪しげな技術を率先して、日本や先進国相手に売り込みを
したのも事実です。
要は、ポジショニングと巨額の予算獲得のための売り口上と考える
べきものです。
このあたりは、多分、研究者で文部省の科研費の争奪をやっている
人達ならよく分かる話だと思いますが。この手の申請は国内でも山の
ようにありますので(笑)。それと危険な事?!ですが、ジャーナリスト
相手に意図的に仕掛けて予算を狙うというのも常套手段ですので、
ご注意下さい。