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「馬毛島への核施設誘致」反対陳情を継続審査に
−鹿県議会企画建設委
西之表市馬毛島への使用済み核燃料の中間貯蔵施設誘致問題で鹿児島県議会
企画建設委員会(内道明委員長、11人)は21日、屋久島住民から出されて
いた立地に反対する陳情を「形としてないものを審議することはできない」と
して継続審査とした。
委員会で県は「西之表市長から建設の動きがあるとは聞いているが、県に直
接話はない」として、誘致の考えはないことを強調。これに対し、委員から
「県に打診があった場合、どうするか」「具体的な計画が出た場合に、地元1
市4町の意思を尊重するのか」との質問が出され、県は「重要な案件。地元市
町村の考えを尊重したい」と述べるにとどまった。
さらに「鹿児島県は原発を抱える県。県全体で貯蔵施設の立地を否定するわ
けにはいかないのではないか」とただしたのに対し、県は「川内原発の電力は
県内分が46%(98年度)で、県外移出分も多い。誘致は県内に必ず(しな
ければならない)というわけではない」と答えた。
委員の1人は「世界遺産の地域として、核施設はなじまない」と採択を求め
たが、採決の結果、継続審査となった。陳情は、屋久島の住民グループ「核施
設はいらない島民の会」などが熊毛郡上屋久、屋久両町の住民7049人分の
署名を添え提出していた。