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オウム真理教(アレフに改称)の関係者とみられる男性が、教団の「金庫番」とも言われる野田成人幹部(33)が転入した千葉県流山市の借家を所在地にして、貸金業の登録申請をしていることが二十日、分かった。公安当局は教団の資金源獲得に向けた動きとみて、注目している。
関係者によると、この男性は東京都内在住で、五月上旬、貸金業法に基づいて千葉県に登録申請書を提出。流山市野々下の借家が営業所の所在地になっているという。
同法では、禁固以上の刑を受けて三年未満の者や禁治産者などの場合は登録を拒否すると定められているが、要件がそろっていれば、登録は認められることになっており、千葉県は慎重に審査している。
公安当局などによると、流山市の借家には三月末から信者が転入し、五月上旬には野田幹部が転入。現在は男性信者六人が住民登録しており、法務部的な機能を持っているという。
同市では教団の信者退去を求めて住民が十七日にデモを行ったほか、抗議集会も予定されている。