Tweet |
チェチェン武装勢力によるゲリラ戦でロシア軍側の犠牲者が増え続ける中で、ロシア当局は隣国アフガニスタンが武装勢力を軍事的に支援しているとの非難を強め、攻撃の可能性を示唆した。長引くチェチェン掃討作戦へのいらだちが反映したものと見られる。これに対し、一部メディアはアフガン介入の再燃につながると批判している。
チェチェン担当のヤストルジェムスキー大統領補佐官は22日の記者会見で、「安全保障上の必要があれば、ロシアへの直接攻撃がなくてもアフガンの原理主義勢力タリバーンを予防的に攻撃する可能性を排除しない」と言明した。チェチェンへの武器、弾薬、戦闘員の支援をはじめ、要員の訓練を提供している、というのが理由だ。アフガン北部にあるとされる訓練キャンプなどへの空爆を想定していると見られる。
補佐官は、攻撃の条件として「ロシア、もしくはロシアと友好関係にある国に脅威となる場合」とも語り、中央アジアのウズベキスタンへも配慮していることを明らかにした。プーチン大統領は5月中旬、やはりアフガン系のイスラム原理主義テロの問題を抱える同国を訪問し、テロリスト対策で共同歩調をとることで合意していた。
(00:56)