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ハッカーがAOL会員のクレジットカード番号を入手か 2000.06.19
Web posted at: 2:26 AM JST (1726 GMT)
バージニア州ウイーン(CNN)
世界最大のインターネットサービス・プロバイダー、アメリカ・オンライン
(AOL、本社バージニア州・ウイーン)は17日、ハッカーの侵入により、
同社のセキュリティー・システムからAOL会員のクレジットカード番号を盗
まれた可能性があり、現在調査中と発表した。同社は世界に2300万人の会
員を持っており、コンピューターのセキュリティー・システムをめぐる議論が
高まりそうだ。
AOLが最初にハッカーの侵入を確認したのは15日。AOLには、会員の
氏名、住所、クレジットカード番号などの情報が記録されており、少なくとも
500以上のスクリーン・ネームにハッカーが侵入したという。同社では、ハッ
カーに個人情報が渡ったと思われる会員に連絡を取っている。
AOLのリッチ・ダマト広報担当は、被害状況の詳細を発表していないが、
同社は司法関係者の協力のもとに調査中とし、「今回のような事件が再発しな
いよう、すでに対策を講じた」と語った。
17日付のワシントン・ポスト紙によると、すでに女性会員一人がクレジッ
トカード番号を盗まれたことが確認されている。
会員のアカウント乱用も可能
今回のハッカー侵入を最初に報じたのは、AOL社員や元社員が連絡を取り
合うインターネット・サイト、オブザーバーズ・ネット。同サイトによるとハッ
カーが侵入したのは先週のことだという。
ハッカーの使用したプログラムは、世界中に被害をもたらした「I LOV
E YOU」ウイルスに似ている。電子メールの添付ファイルとして運ばれ、
いったんファイルが開かれるとシステムに入り込み、重要な情報をハッカーに
送るしくみになっている。ただし、このプログラムはウイルスには見えず、知
らずのうちに侵入されてしまうという。
ハッカーは、会員のアカウントにアクセスできるAOL社員を対象にプログ
ラムを送り、AOLの会員情報システムにアクセスしたとされる。理論的には、
AOL会員の氏名、住所、クレジットカード番号など、すべての情報の入手が
可能で、パスワードを変更し、アカウントを使用することもできるという。
AOLは、これまでもハッカーの標的とされることが多く、1999年10
月には10代の子供が同社のシステムに侵入、データを改ざんしたため、有罪
判決を受けている。
http://cnn.co.jp/2000/TECH/06/18/aol/index.html