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[ウラジオストク(ロシア) 19日 ロイター]
ロシア極東地域に住む6−12歳の子供少なくとも8人が、廃棄されたワクチンのアンプルが原因で軽い天然痘にかかっていることが、地元保健当局筋の話で分かった。
天然痘は、世界的に根絶が宣言されており、現在では医師を含めて天然痘の経験者がほとんどいない。最後の症例が1977年にアフリカで確認されて以降、80年からは各国でワクチン注射が中止されている。
地元保健当局者が、ロイターに語ったところによると、症状で子供達の命が危険にさらされることはなく、感染する恐れもないという。
発熱とひどい発疹の子供たちを診察した病院では、当初、病気を特定できなかった。しかし、子供達が感染症センターのごみ箱に捨てられていたアンプルで遊んでいたことが分かり、天然痘と断定したという。
この天然痘ワクチンは、細菌戦争が起きた場合に備えて用意されていたものという。