投稿者 鯰 日時 2000 年 6 月 16 日 14:22:53:
【地球惑星科学関連学会2000年合同大会にて成果を発表】
地震前兆情報の公開に関するアンケートの目的と意義について
行徳高校では1998年より、アマチュア無線機による自然電磁波放射
のモニタリングを毎日行っており、その観測データをインターネット上で
公開しています。
その主な目的は被害地震(M6以上クラス)に先行して生じるとされる、
自然電磁波のノイズをキャッチすることにあります。
これは兵庫県南部地震(1995年1月17日 M7.2)において、さまざまな
電磁波波長域で、地震前に異常なノイズが観測されたという報告事実
に基づいています。
現在、本校の地震前兆電波観測のページのアクセス数は1日平均300
件近くあり、運用開始からのべ7万人の皆様に利用して頂いております。
ここで利用者の皆様の意識を調査するのは、電磁波観測を中心とする
総合的な地震予知のシステムの今後を見極める重要な資料としたいと
考えるからであります。
有珠山の今回の噴火では噴火が事前に予知され、幸い1人の犠牲者も
なく避難が行われました。
その影には、観測データや分析のいち早い公開ということが鍵になって
いたと思われます。東海地震のように被害が将来的に想定されている巨
大地震について、仮に研究者が観測データをつかんだとしても、適切な手段
・ルートで情報が市民に伝えられなければ、兵庫県南部地震の二の舞
(地震後に前兆現象が報告される)になってしまうと思われます。
人的、経済的被害を最小にするべく情報公開(情報流通)のあり方を今議論
すべき時ではないでしょうか。
利用者の皆様のご理解のもと、アンケートを集約し、当webや学会などで
多いに議論をしていきたいと存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、アンケートにご協力いただければ
観測データ提供者として幸いです。
なおアンケートの当web上で公開し、結果は2000年地球科学関連学会でも
発表いたします。
また、アンケート回答のプライベートな部分につきましては、堅く守秘させて
いただき、一切の公開はいたしません。
よろしくお願い致します。 2000年5月12日
行徳高校地震前兆観測センター tel:047-395-1040 fax:047-395-8134
mail:xr2t-fksm@asahi-net.or.jp