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国立循環器病センター(大阪府吹田市)が、吹田市民を対象に実施した健康診断で採った血液を無断で遺伝子解析していた問題で、同センターは十四日、研究に同意を得られなかった受診者八百七十五人分の試料を破棄することを決め、同市に報告した。
同センターでは受診者を対象に、問題が発覚した今年二月から四月までに計九回の説明会を開いたほか、説明書や同意書を郵送して、試料の保存と今回の研究への利用に同意できるかどうかを尋ねた。
その結果、対象の五千九人のうち、四千百三十四人から試料の保存の同意を得た。しかし、八百七十五人から回答がなかったり、同意が得られなかったりしたため、破棄することにした。研究の利用については、四千百十八人から同意を得たが、八百九十一人分のデータを破棄することになった。
同センターでは、吹田市と受診者の代表の立ち会いで、今月末までに試料を焼却処分する。
(6月14日11:18)