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eグループ「落選運動」より、以下のようなメールが届いたので紹介します。
(転載歓迎とのことです。)
香川1区の有権者の皆様へ。
藤本孝雄元ギロチン農水大臣を落選させてください。
3年前の97年4月14日、長崎県諫早湾を閉め切る鉄板が落とされ、多くの生き物が
死に絶えていきました。そのとき、小さな子供から大人までが、ムツゴロウの命乞い
をしました。これに対し、累々たる貝の屍を晒して答えたのがこの土地改良事業の最
高責任者が香川一区選出の衆議院議員・藤本孝雄ギロチン農水相(当時)でした。
その後、閉め切られ淡水化した調整池はドブと化して水質は悪化の一途をたどる。
そこから排水される「毒水」は諫早湾内やそれに続く有明海の漁業に異変をもたらし
ています。タイラギというすしネタになる二枚貝がとれなくなった、佐賀県漁民が閉
め切り3周年の4/14日50隻の漁船を連ねて水門前で干拓事業の中止を求める抗議文を
読み上げました。佐賀県自民党も看過できず、九州農政局諫早干拓事務所へ水門を常
時あけるように要望しに出かけております。タイラギがとれなくなった佐賀県漁民は
生活に困り、陸にあがってこの不況下に仕事を求めてさまようという窮状です。
諌早湾奥の広大な干潟は渡り鳥の飛来数日本一で、餌となる貝などの底生生物の宝
庫であり、漁業資源の源でした。この生き物が河川からの汚れた水を浄化してそれを
糧として成長していたことが、諫早湾・有明海の漁業と水質を支えていたのです。当
時すでに干潟の浄化能力と稚魚の成育場所としての価値は水産庁など専門家によって
明らかになっており、これを知る得る立場にいた農水大臣が事業の見直しという第三
の道を探らなかった結果が現在の環境破壊に結果しています。
香川県は塩田があったために、干潟が比較的残っており、干潟をつぶして工場を誘
致した結果、特定の漁業が壊滅した経験も持っています。また豊島における産廃が海
を汚染する危機に直面している県でもあります。藤本孝雄元農水相がこの経験を生か
すことができなかったのはなぜでしょうか?香川県選出の参議院議員・真鍋元環境庁
長官が藤前干潟の保全に尽力したのに比しその落差に驚かされます。
藤本孝雄元農水大臣は、国民の声を無視し、この事業の見直しを行わず、環境を破
壊し隣県の漁業を窮地に追い込み、昨年12月には1140億円もの事業費増加が決定する
という結果を招きました。その後、国と地方の借金は増加の一途をたどり無駄な公共
事業で国民一人当たり510万円もの借金が後の世代に残るという現在の事態の責任の
一端は、藤本孝雄元農水相にあります。
○農業のことだけではなく漁業のことも考える。
○長崎県だけではなく同じ海でつながっている有明海沿岸の県のことも考える。
○防災だけでなく環境の保全も考える。
○地元香川県に農業予算を持ってくることだけではなく国全体の財政を考える。
○今の大人たちだけが借金して使えるだけ使うのではなく、将来の子供たちに負担
をかけないことを考える。
広い視野を持つことは国民の代表である国会議員としての重要な資格ですが、農政・
魚政の最高責任者としてこれがないとき国民は失政によって大きな被害を受けること
になります。
藤本孝雄元農水相が国営諌早湾干拓事業を国民の声を無視して強行した政治責任を
ここに問います。国民の一人として香川一区・有権者の皆さんに彼を落選させ、再び
国政がゆだねられることのないように、お願いいたします。
2000/06/12 23:59 のんき