「キレル」 食事も一因 低血糖症とは何か

 
★阿修羅♪

[ フォローアップ ] [ ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ7 ]

 
投稿者 全文 日時 2000 年 6 月 13 日 10:50:15:

http://www.kansai.ne.jp/tomatohm/newpage5.htm

砂糖と心のあり方について
「キレル」 食事も一因
低血糖症とは何か
不登校と低血糖症
食生活も重視した高橋良臣氏
家庭訪問した教師がみたもの
環境ドラッグ 「あなたの子は、なぜキレる」

砂糖と心のあり方について


今、校内暴力、登校拒否、そして殺人事件等、学校が荒れています。教育の在り方がいろいろ議論されていますが、食生活=砂糖の問題は、ほとんど触れられていません。
しかし、いろんなルポライターとか記者が注目し取材活動を行っていながら、発表の場が、食品メーカーからの圧力で、抹殺されるという由々しき事実が横たわっているのです。砂糖を取らない食事を注意深くすれば、5割以上は、解決するかもしれません。
以下朝日新聞の記事と、大沢博 博士の著作を、参考にまとめました。

* 朝日新聞の記事は、東京ではボツとなり、大阪でかろうじて活字になったといういわくつきのものです。
* ただ、こういう食生活と心の問題は、状況証拠と統計データがあるだけで、科学的な裏付けのある実験ができないわけですから、最後は信じるか信じないかという問題に帰ってしまいます。

*コンビニエンスストアの商品を見てみてください。菓子パン・スナック類・ジュース類などなど、砂糖の入っていない食品は、探すのに苦労するくらいです。ほとんど砂糖漬けと言っても良いくらい、現代人の食生活は、歪んでいることに驚きます。ジャンクフードとは、うまく言ったものです。
*トマトホーム西岡 儀和

リンク 不登校克服研究所
http://members.tripod.co.jp/cheerup/index-1.html
 
「キレル」 食事も一因 

平成10年2月12日朝日新聞朝刊より   菓子多食により、バランスのくずれた食事
現代型栄養失調、攻撃性誘う

  中学生による殺傷事件などを機に、外からみれぱささいなことで心のブレーキを突然失う「キレる」という現象が注目されている。辛抱や我慢強さが評価された昔に比べると、青年や親世代にも増えているように見えるこの傾向は、「現代型栄養失調」も一因と指摘する声がある。栄養に配慮しないで、スナック菓子や清涼簿水を多食する一方、まともな食事をしないことから起きる心身の不調、抑制力を失わせるという見方だ。
広島県福山市立女子短大の鈴木雅子教授(栄養学)は、一九八○年代に、福山市と同県尾道市で、中学生1217人の食事と心について調べた。薬・魚・海藻などをよく食べるか、カップめんや缶ジュースをとっているかなどとともに、「だれかをいじめているか」 「すぐカッとするか」なども調べた。食事内容によって五グループに分けたところ、栄養に偏りのある即席ものなどが増えるほど様々な問題が増えていた。
図1は男子のケースだが、女子もほぼ同様の傾向だった。「全体に親の関心が薄い子ほど、家族そろって食べる回数が少なく食事の質も低い。コンビニ食が常態化し、脳の健康に必要な栄養もとれていない。しつけや教育以前に、人間の生物的基盤が危ろい」と鈴木さん。

岩手大学の大沢博名誉教授(臨床心理学)ほ「『キレる』『ムカつく』は、低血糖症の典型的症状」と指摘する。血液中のブドウ糖濃度が低くなる異常で、イライラする▽機嫌がいいかと思うと突然怒り出す▽無気力▽疲れやすい▽震える▽頭痛ーなどの症状が現れる。日本でほあまり実態が知られていないが、専門医の柏崎良子さん(千葉市、マリヤ・クリニック)によると、最も多い原因は砂糖のとりすぎ。穀物食なら、でんぷんがゆっくりブドウ糖に分解されて血液中に吸収され、徐々に血糖値が上がる。それに応じてすい臓から血糖値を下げるインシュリンが分泌され、正常に戻る。だが、砂糖だと簡単に援吸収されるために血糖値が急上昇して大量のインシュリンが分泌され、血糖値が急落。また甘い物が欲しくなる。この悪循環が続くと、すい臓が疲れ、血糖値を正常に維持できなくなるらしい。「低血糖だと特に脳の理性をつかさどる部分が、十分に活動できなくなる。しかも血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌され、興奮して攻撃性が増ず」と柏崎さん。治療では、甘い物を控え、はい芽米などの穀物を増やして、少量ずつ一日五、六回とるよらにする。作家で料理研究家の丸元淑生さんは「米国でば健奮食事の関係ついて国家規模で研究が進められ、子どもの問題研究との関連も相当明らかになっている」と話す。例えば八○年代にアメリカの少年院入所者八千人の食事から菓子や炭酸飲料を除き、新鮮な野菜・果物・全粒粉パンを与えたら、暴力ざたや看守への反抗などがほぼ半減した。また別の入所者三百人の食事を分析すると、凶暴な少年たちには、ビタミンB群、鉄、亜鉛など、つまり穀物のはい芽やふすま、新鮮な野菜や果物などに多い栄養素が不足だったという。丸元さんによると、こらした研究でわかった理想的な食事は、六〇年ごろの高度成長前の日本の家庭料理。「日本は豊かになり、自らその食事を捨てた。子どもの問題行動は、そんな現象の一側面」と丸元さんは話している。


低血糖症とは何か
食原性低血糖 大沢博著 プレーン出版

1977年、パーボ・エイロユフは〃(大沢博訳『低血糖症−現代病への新しいアフローチー』ブレーン出版、1996)という本を著した。裏表紙には次のような文が書かれている。広告文ではあるが、簡潔に低血糖症を表現しているので紹介してお宇」う。「あなたは犠牲者ではありませんか〜いつも疲れを感じていませんか?コーヒー、ココア、あるいはアルコールを、一日中とらずにいられなくはありませんか〜忘れっぽい、決断できない、いらいらするということはありませんか〜不眠、うつ、頭痛、震え、眠い、発作的に泣く、冷や汗をかく、精神的混乱、不安、めまい、消化不良、アレルギー、肥満、甘いものへの渇望、性的エネルギーの欠如になっていませんか。
あなたは低血糖症にかかっているかもしれません。それは世界中で最も頻繁に誤診されている疾患です!
パーボ・エイロユフ博士は、本書で、低血糖症とは何か、あなたがそうであるかどうか、どのようにして知るか、簡単で常識的なアプローチで、この"かくれた。疾患を完全に除けることを説明しています。ではエイローラは、低血糖症をどのように説明しているのだろうか。低血糖症(ハイポクリセミア)のハイポは低いを、グリセミアは糖を意味している。

糖尿病はその反対で、高血糖あるいは高血糖症である。低血糖症は公式的には、1924年にシーレ・ハリスによって発見された。彼は、異常に低い血糖値と、それにともなうはっきりした症状を記述した最初の人である。その状態は最初、高インスリン症と呼ばれ、血液中にインスリンが多すぎることで起こると考えられた。余分のインスリンが必要以上に糖を燃やし、血 糖値の過度の落ち込みを起こしたということである。ではなぜインスリンを産出する膵臓が活動過剰になるのか。エイローフの話に耳を傾けてみよう。
食物から得られる三つの基本的な栄養素は、炭水化物、脂質、タンパク質、それにもちろんビタミン、ミネラル、微量元素、酵素などである。ほとんどの食物は、これらの全部を含んでいるが、割合はことなっている。農業が出現して以来の食事は、おおよそ穀物、種子、ナッツ、野菜、果物、それにいくらかの乳製品などの、自然の複合炭水化物であった。肉と魚が主な食事になったのは、この地球上のある地域だけで、しかも少量にすぎなかった。われわれの代謝作用が適応したのは、低タンパク・低脂肪・曹然炭水化物であった。しかし過去数百年の問に、人・の食生活は劇的に変化した。肉や無一とりの肉をたくさん食べるようになった。また、以前はなかった砂糖や精白粉のような純化された炭水化物が一大量に食べられるようになった。アメリカ人は、一人当り年間約五七キログラムもの砂糖を摂取するようになった。人間の体は、そのような食事で、正常に機能するようにはできていない。タンパク質と脂肪の過剰、とくに膨大な量の精製炭水化物は、代謝作用に過重な負担をかける。低血糖症は、こうした栄養関連障害のひとつにすぎない。精製された砂糖は急速に吸収され、血液中に糖の洪水をひきおこす。それは膵臓、肝臓、副腎などのおおきな緊張をおこす。膵臓が反応過剰になって大量のインスリンを産出すれば、血糖値は異常に低く落ち込み・脳と神経系から酸素を奪ってしまい、一連の不快な低血糖症状を起こす。血糖調節器官の異常な反応あるいは機能低下は、次のような要因によっても起こりうる。情動的および身体的ストレス、アルコール、コーヒー、喫煙、栄養欠陥、食べ過ぎ、薬物など。しかし、まちがった食習慣、とくに精製炭水化物の過剰が、低血糖症発生に最も寄与する要因である。我が国では菅原明子さんが、七名の学生を使って、血糖値の経過をみる実験を行った。同カロリーのごはん、パン一砂糖をそれぞれ一週間ずつ食べてもらっ一た。その結果、図3.1のように砂糖を食べた場合は三〇分後いちじるしい高血糖を示し、二時間奮は逆に、砂糖を食べる前の最低の血糖値をはるかに下まわる低血糖を示した。パンと米を比較すると、血糖値はパンのほうが少し早く下がっていく。この差は粉食と粒食の差で、粉食の場合は消化吸収がよく、腸内からグルコースになって吸収される速度が、粒食の米より速いためである、ということである。

不登校と低血糖症

増加の一途をたどる不登校平成八年八月のテレビニュースによれば、不登校の児童生徒数は、今や82,000人になったという。不登校については、多くの研究がなされ、非常に多くの出版物が出ている。奥地圭子著
ジャンクフード症候群
"ジャンクフード"というのは、がらくた食品ということで、アメリカの栄養関係の図書によくみられる語であるが、我が国でも使われるようになった。ビタミンニミネラルが少なく、砂糖。食品添加物が多い食品を意味している。
我が国の若い人々の食事も、ジャンクフード依存が多くなっている。ロンズデールらは、ジャンクフードを高率に含んでいる、アメリカの若者たちの食事は、脚気を起こす可能性があることを示した。攻撃性を高める栄養条件としては、まず第一に低血糖をあげるべきだろうが、ビタミン・ミネラルの欠乏も問題である。ビタミン欠乏としては、まずビタミンB群、とりわけ氏の欠乏が重要と思われる。B1欠乏の行動への影響としては、小柳達男氏がワイルダーらの実験を紹介している。ワイルダーらは、女子受刑者一一人に八九日から一九六日間、B1欠乏の食事を与えた。彼女らはいらいらし、けんかしやすくなったかと思うとふさぎ込み、協調性がなくなった。また不器用になり、仕事の能率が落ち、忘れっぼくなってきた。手足のしびれを訴え、頭痛、肩痛、不眠、便秘、食欲不振、吐き気を呈し、わずかな労働にもすぐに疲れるようになった。食事に氏を増やしてやると、これらの症状は徐々に消失し、誰もが気持ちよくなったという。このようにB1欠乏は重大であるが、白米、精白粉、白砂糖、それにアルコールはみな、B1欠乏に寄与する。というのは、これらは体がはたらくためのカロリーを提供するが、カロリーをエネルギーに変換するのに必要なB1が、加工過程でとり去られてしまっているからである。白い米を食べていてさえもそうであるから、ましてインスタン食品ばかりの食事をとっていれば、B1不足になっても不思議はないであろう。攻撃的にさせる栄養条件としては、カルシウム欠乏も考えられる。

飯野氏の登校拒否克服法

 飯野氏は『登校拒否の克服法』の中で、登校拒否児のからだの異常に着目し、食事指導を主とする総合療法で効果をあげていると述べていた。その裏づけとしてあげていたのが、次のような治験例である。
治験例@−−食事療法で変化のあとがはっきり出たN・Yくん。甘いものを食べてたちまち急変、白砂糖の影響が他の子よりも敏感に。
治験例A−−玄米菜食と精神修養で治ったY・Wくん。
治験例B−甘いお菓子を全廃してよくなったK・Aくん。
治験例C−−カルシウムですっかり落ち着いたY・Mくん。
治験例D−−偏食を治したらたちまち治ったY・Sくん。
治験例E1白砂糖と肉断ちで明るくなったT・Yさん。
 @のN・Yくんは「食べものの好き嫌いもはげしく、そのため、からだぜんたいがブクブクと水ぶとりのような状態になっていました。とりわけ大好きなものは、肉類とおすしと甘いものでした。またジュースやサイダーも大好き、夏などだと、一日に3本も飲んでしまうほどでした。ヤクルトも小学校のころまでは、一日1本飲ませていたということです。またチョコレート、コーヒー、紅茶も毎日のように摂っていたのですから、いわば砂糖づけの状態になっていたといってよいでしょう」という食生活であった。私は、昭和55年から数年間、登校拒否児の親の会のお世話をしたことがあったが、その子どもたちの中にも、野菜はほとんど食べず肉が大好きで、母親が肉をへらそうとすると、「ぶっ殺すぞ」と反抗する子がいたし、アイスクリーム、ジュース、チョコレートなど甘いものが大好き、という女子高校生もいた。また登校拒否を数年続けたある青年の子ども時代のおやつは、菓子パンを一度に七つか八つも食べるという状態だった。

食生活も重視した高橋良臣氏

 かつて静岡県袋井市のデンマーク牧場で、登校拒否の子どもたちを預かり、共に生活しながら援助してきた高橋良臣氏は、『子どもたちの復活登校拒否をのりこえて』という本を著したが、やはり彼らの食生活の問題に気付き、くわしく書いていた。愛情欠乏だけではなく、偏食が子どもをゆがめていることを指摘している。朝食をとらない登校拒否児が実に多く、きちんととっていると答えたのは、433人中わずか27人だったという。しかもほとんどの子は偏食で、肉、ハムなどは好きだが野菜は食べず、清涼飲料が大好きという。ある子は一日に3リットル飲んでいたし、合宿した子どもの一日の最高記 録は23本だったという。高橋氏は血糖に注目し、「甘いジュースなど飲むと、一時的に血糖値が上昇する。これを下げようとして膵臓から多量のインシュリンが出される。数十分後には、結果的に血糖値がかなり低下してしまい、低血糖の体になってしまう。この状態が子どもたちのイライラや不快感になっているのである」と述べている。

家庭訪問した教師がみたもの

 講習での教師たちからのレポートに、食生活が乱れている登校拒否児についてのものがあった。「山の小さな学校にいた頃、登校拒否の生徒の家を何回も訪問した。逃げられたり、鍵をかけられたりしたが、やがて部屋に入ることができるようになった。部屋にはテレビ、ステレオ、カセット電話などがあり、恵まれすぎた部屋だった。隅には清涼飲料の瓶やタバコのすいがらがいっぱいあった。昼近くに訪問すると、インスタントラーメンをつくっていた。」「中一男子。両親は通年出稼ぎで、祖母との二人ぐらし。担任が迎えにいくと、しぶしぶ来たりすることもあるが、頭が痛いとか、さまざまな理由をつけて休んだ。家庭訪問をし、本人の部屋をみたら、寝具はしきっぱなし、マンガ本を何冊も四方に放り出し、枕もとには灰皿と清涼飲料の空き瓶が三百四本転がっていた。腹が減ったら適当に起き、インスタントラーメンを食べるというパターンの、生活を繰り返していた。」
 「中二男子。父はアル中で入院。母はサラ金の取り立てに追われて行方不明。二人の姉がいたが、食事の手抜きが多くなり、彼はカップラーメンに頼ることが多くなった。その頃から登校拒否が始まった。規則正しい生活が大事ということで、結局施設で面倒をみてもらうことになった。」
 「中三男子。一年では毎日のように遅刻。二年では来たり来なかったり。二年の時に親が離婚、母子家庭になる。母が夜の仕事について、食事が不規則になり、夕食は母が出た後、午後一〇時頃だったという。それも食べたり食べなかったりで、しかもすべてインスタント食品とラーメン。それに清涼飲料は毎日ニリットルは欠かさなかった。さらに甘いもの、ケーキやチョコレートがあれば食事はとらなかったという。」
 これらの例に共通している食生活が、インスタント食品と清涼飲料である。このような食生活を続けていれば、毎日登校できる方が不思議である。私が相談されたある男子中学生の話である。彼の登校拒否傾向は、朝食をとらず、しかも昼は菓子パンという生活になった頃から強くなった。やがて清涼飲料の量が多くなった。公立病院の小児科医師からは、「起立性調節障害」と言われた。親が食事のことが心配だと話したら、医師は「ほうっておきなさい」と言ったという。しかしこの両親は食事改善にとりくんだ。本人の希望で他の中学校に転校してからは、登校を続けていると聞いた。

食生活といじめについて

ー1鈴木雅子氏の調査ー
 不登校の章でも紹介したが、福山市立女子短大の鈴木雅子教授は、中学生男女計1169名を対象とした調査を行った。調査項目のひとつが、食生活といじめとの関係であった。図8−1が、その結果の数表を私が作図したものである。いじめている生徒の率も、やはり食生活が悪くなるほど高い。男女ともE群が最高で、とくに男子では40%である。
 鈴木教授は、暴力、ゆすり、すぐカッとする十四歳の少年に、食生活の面で援助した。彼の食生活は、朝食は食べず、昼食はパン、ジュース。夕食は焼きソバ、ラーメン、カレユワイスなどの外食。間食にジュース8本、コヒー2杯、チョコレート2枚、ドリンク2本という食生活だった。長期大量に清涼飲料を飲んだネズミの、骨の細くなった写真を見せたら、じっと見て「わしの骨も、こうなっとるかな〜」といった。教授は「ちょっとはなっていると思うよ。でも今やめたら、若いから大丈夫よ。すぐ太くなってくるよ。体がだるいのもジュース飲みすぎているからよ。やめたらだるくなくなるよ」といった。彼の食事は少しずつ変わり、「だるい、疲れた」といわなくなり、ゆすりなどもしなくなったという。いじめなど攻撃的行動の発生要因の理解と、行動改善のためには、食生活にも目を向けなければならない。

参考文献
川島四郎  まちがい栄養学  毎日新聞社 1980
片瀬淡   カルシウムの医学 人問医学社 1980
田村豊年  カルシウム欠乏症 芽ばえ社  1981
小柳達男  食晶栄養学    南江堂   1988
シャウス著 大沢博訳 栄養と犯罪行動 ブレーン出版 1994
鈴木雅子著 食事が子どもを変える 家の光協会 1992
大沢博著  食原性低血糖 ブレーン出版 1998

 

環境ドラッグ 「あなたの子は、なぜキレる」

以下、環境ホルモンとともに、砂糖の取りすぎ=低血糖症がこの様なメジャーな本に取り上げられたことは、画期的なことだと思います。それにしても、学級崩壊等、今の子供の異常な行動が環境ホルモンなら納得出来る様な気がします。怖いことです。人類に未来はあるのでしょうか。コンクリート住宅の人の寿命の短命化、牛乳は、北海道産が、かなり汚染が少ない。カップラーメンの3分待つ間の恐怖。などなど結構読ませます。
「買ってはいけない。」の著者=船瀬俊介  が放つ 第3弾 
「環境ドラッグ」 築地書館 ¥1500+税  推薦します。トマト店主

まえがきより 転載です。

「トイレなら、先生に言ってから行きなさい」
 女性教師がたしなめた瞬間、ナイフ一閃。教師の首筋から血しぶきが噴いた。続いて二突き、玉突き:…・。めった刺しのあげく、中一男子B君(12才)は、血の海で虫の息の二六才教諭のからだを、何かに掻かれたように蹴り続けていたといいます。
1998年1月、栃木県黒磯市で発生した"バタフライ・ナイフ殺人事件"……。その後、全国でせきを切ったように少年の異常なナイフ事件が続発しています。ふだんは無口で、あまり目だたない。そんな子が、突然ナイフを突き立てる。いわゆる"キレる"少年が激増しているのです。

多発するそのような惨劇とつぎの言葉が、異様に重なります。「内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン一は、子宮内で暴露したヒトの神経学的・行動的発達と、それにつづく潜在能力を損なう」一シシリー宣言)これは1995年11月5-10日、イタリア、シシリー島エリゼの国際会議に集まった18名の学者による緊急宣言です。その警告は衝撃的です。これら化学物質による影響は「行動的、および身体的異常として発現する。これは、知的能力および社会的適応性の低下や、環境の要求にたいする反応性の障害となってあらわれるかもしれない」というのです。「社会的適応性の低下」とは不登校やイジメ、校内暴力、非行、犯罪などとしてあらわれます。
 同宣言は、環境ホルモンにより、「脳や行動上の発達障害」や「脳性まひ、精神遅滞、学習障害、注意力散漫、多動症」などが起こると断言しているのです。

その行動異常の特徴は、「衝動性」「攻撃性」「多動性(落ち着きのなさ)」そして「抑うつ性」です。うちにこもっていながら、突 然キレる。冒頭のバタフライ・ナイフを振るったB君の姿とだぶります。おそらくB君自身も、自分がなぜ若い女性教諭を刺したのか、わからないはずです。化学物質汚染は、性ホルモンなどの分泌を阻害するだけではなかった…。それは脳や神経発達まで、狂わせていたのです。つまり汚染化学物質は"環境ホルモン"をコインの表とすれば、裏は"環境ドラッグ"なのです。その事実は、科学的にも証明されています。98年12月、横浜市立大学の研究では、マウス実験で環境ホルモン(ビスワエノールA)が、1胎盤、2脳関門という二重防御を突破して胎児の脳に侵入することを確認しています。
 北海道大学の研究は、ビスワエノールAが1.8倍も脳の発達を損傷することを立証しました。あなたの子どもは、なぜキレるのか?そのなぞが、あきらかになってきたのです。
(シシリー宣言 グリーンピースジャパンの翻訳参照)

 
http://www.kansai.ne.jp/tomatohm/newpage5.htm






フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。