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警察がその気になったらどんな代議士でもつぶせる
盗聴法立案時の、元国家公安委員長が
「盗聴法は間違いだった」と自己批判！
宮崎学である。
盗聴法制定当時の国家公安委員長の白川勝彦が、自らのホームページ
で「盗聴法を制定したのは誤りだった」と認めた。
これは、白川勝彦のホームページの「永田町徒然草」ちゅうコラムに
「信なくば立たず……通信傍受法について」というところだ。
なんと、おどろいたことに、こう書いておる。
＞インターネットをはじめてから、インターネットをやる人々が、通信傍受法にいかにナーバス
＞か知りました。そして、自分でもメール通信をしてみて、もしこれが他人に見られたらどうなる
＞か、考えるだけでもゾッとします。身の毛がよだちます。とても、大事なことをメールなどで送
＞れません。
白川は、わがホームページでも紹介してきたように、大マスコミと
創価学会による攻撃の標的にされて今回の新潟６区の選挙は、かなり
大変なタタカイになっとる。当選しない可能性だって十分ある。にも
かかわらずこの時期、選挙になにもあまり有利になりそうにない。そ
れでも「盗聴法は間違いだった」というたのは遅すぎたとはいえ、エ
ライ。（まあ、それにしても国会議員ちゅうのはおくれとるな
あ・・・という気もするが）
http://www.zorro-me.com/miyazaki9/0503.htm
http://www.zorro-me.com/miyazaki9/0503-2.htm
http://www.zorro-me.com/miyazaki8/text/327.html
http://www.zorro-me.com/miyazaki8/text/0003120.html
どうも白川がそう思うようになったのは、自分が警察の情報リークで、大昔の秘書が
やったことを、あたかも自分が指示してやらせた、みたいな報道を朝日新聞をはじめと
する大マスコミにとことんやられて、やっと「これはえらい法律を通してしまった。こ
んな警察に無限の情報を与えるような法律をつくってしまった。その施行が８月１日に
ちかづいている」という危機感が言わしめたことのようだ。
いうまでもないことだが、あのリークの背後には、明らかに白川落選をねらった某団
体の意図的な仕掛けがあった。しかしながらそれよりオソロシイと白川が気がついたの
は、わしらが騒ぐまで、警察は身内の警官のもみ消しをまったく知らん顔で通そうとし
ていた、ということだ。
某団体の攻撃に対しては、覚悟ができていてファイト満々だった白川も、これには真
から驚いたらしい。なんせ自分は国家公安委員長をやっていて、警察最高幹部とも友達
づきあいしておったわけだから、いわば「飼い犬に手を噛まれた」わけや。
しかし、白川の感心なところは、この間の猛烈な攻撃に、反撃しながらも「国家公安委
員長までやったのだから、これぐらいの事件で、代議士秘書を使った交通違反もみ消し
などという悪習が絶たれるなら、それはそれで良い。もって冥すべし」ともいうて、う
らみがましいとこがないんやな。これは昔から彼の気質であって、その意味では男らし
いやつである。
それだけに、自分が間違った法律を、間違った連中に渡してしまったのではないか、
というおそれは、選挙で警察ににらまれて不利になるかもしれない、などということを
考慮せず、あえて公示日もまじかないまごろ発表してまいよったんやろ。
かんがえてみ。法律を作り始めたときの大臣が、「あれは間違いだった」という
法律が、これから施行されようとしている、というのだ。
さて、白川がこう率直に「自己批判」してまいよったから、わしは評価する。
実は、白川の小選挙区のライバルの筒井信隆が民主党からでている。これが実はまたわし
の親友なのだ。「突破者」に白川は一度しかでてこないが、筒井は何度も登場する。東大の白
川勝彦は、まあ「知り合い」だったが、早稲田法学部の共産党だった筒井は「親友」なんである。
筒井も立派なやつで、白川がマスコミに袋だたきに合っているときに、「自分はそう
いう低次元な話にコメントしたくない」というておったのを、週刊誌かなんかでよんだ。
あの段階で、なかなかいえることではない。「やはり、みなさんわかったでしょう。白
川はそんなやつだ」ぐらいはいいたいところだろうに。政敵やからな。それぐらいいう
でふつう。しかし、まあ、シメタとおもたかもしれんけど、そういうことはいわなんだ。
これまた男らしいやつである。新潟６区の選挙民はどっちにころんでも損はない。
ところが、今回の選挙では、なんとこの盗聴法を通した最大の元凶の公明党が、白川
憎さに、この筒井を応援しておるのだ。これはいただけない。筒井が白川に「おまえ政
策がない」とかいうてるのは許す。かって、筒井ちゅうのは全然政策のない男であった
がね。まあ、選挙やから相手を批判するのは当たり前やし。また白川は「政治家は政策
なんかよりもっと必要な資質がある」という立場だから、論争は結構なこっちゃ。
しかしながら、筒井よ、わしは創価学会の応援、公明党の応援というのはどうしても納
得がいかない。日本をだめにする盗聴法、警察官僚に無限の権力をあたえてしまうあの
馬鹿な法律を強姦同様に通したのは公明党や。その節操のないことは現にわしの電脳突
破党においても、戦っている相手の八代英太を応援する勢力だからなあ。八代は、前回、
公明党の沢たまきをおとすために、「創価学会はオウムと同じ」というビラをまいた男や。
それを今度は、おなじ創価学会が応援する、というようなでたらめはスジが通らない。
その創価学会の応援なんか断れ。そしたらわしは、やはり君を応援するだろう。しかし、
どうしてもできないなら、わしは盗聴法を自己批判した白川勝彦を応援せざるを得ない
のだ。まあ、そやからというて、わしらの友情が壊れるというようなことはない、と
わしの方は信じておる。公明党の応援なんかいまからでもええから断ってまえや。
まさか、盗聴法に、筒井よ、賛成やないやろ？
と、おもわず語りになってしもたけど、要するに白川の今回の「徒然草」というのは盗聴法
はやったらあかん、と作ったときの最高責任者が認めた、ということである。
白川の隣の新潟５区は、これまた早稲田でサークル運動やっとった田中真紀子の選挙区や。
田中真紀子は、栗本慎一郎とならんで、ただ２人、あのとき盗聴法に反対した自民党代議士
である。
つまり、この法律はまだ、これからつぶせる。
自民党の加藤派の代貸しの白川が、はじめて自分がエライ目にあって、遅蒔きながら気
がついたんやからな。これはつまり、警察がその気になったらどんな代議士でもつぶせる、
ということなんや。これが警察ファッショでなくてなんだというのだ。ほかの「先生」に
も気がついてほしいもんだが、まあ無理だろう。このホームページの読者諸氏は、どうか、
この白川発言を軽くみないで考えて投票するように。と、いうても新潟６区のやつはおらんな。
まあ、こないだまでキケン党だったわしがいうのもちょと面はゆいが、
白川同様、君子は豹変するのだ。わははは。
２０００ ６ １１
宮崎 学
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。