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米国防総省、TMD計画延期へ 日米研究にも影響
米国防総省は、戦域ミサイル防衛(TMD)のうち、
日本と共同技術研究を進める海上配備型上層システム
(NTWD)について、開発計画を延期する方向で見直
していることが9日、明らかになった。米会計検査院
(GAO)が、現行計画では技術面などでリスクが高い
として、見直しを求めた報告書をまとめたのに対し表明
した。日本との共同技術研究にも影響が出そうだ。
GAOの報告書は、技術面では、赤外線シーカー(追
尾装置)が標的のミサイル弾頭を正しく「識別」できる
かどうかの問題が依然、未解決だとした。迎撃テストの
日程についても、今年7月から来年9月までの間に、2
カ月半に1回の割合で予定しているのは過密だと指摘。
テストの成果を十分に分析、反映する前に、テスト用ミ
サイルの大部分の生産が終わってしまうとして、国防総
省に対して「予算調達とテスト・スケジュールの見直
し」を勧告した。
これに対して国防総省はGAOへの回答文書で「予算
とスケジュールの見直しが必要なことには同意する」と
し、テスト・スケジュールについてはすでに「勧告され
た変更を検討している」、予算調達についても今秋に見
直す考えであることを明らかにした。(23:58)