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【香港6日=藤本欣也】
アラブ系テロ組織が香港に潜入し、香港駐留の中国人民解放軍基地や中国系機関の襲撃を計画している、との不穏な情報が香港で流れている。中国政府が極度に警戒する、中国・新疆ウイグル自治区のイスラム教徒による分離・独立運動と関連がある可能性もあり、香港当局は警備態勢の強化に乗り出したもようだ。
香港紙の報道によると、治安当局は五月下旬、アラブ系武装テロ組織が香港潜入に成功し、香港駐留の人民解放軍基地の襲撃を計画しているとの情報を入手。数日後には、中国政府の香港代表機関・駐香港連絡弁公室(旧新華社香港支社)や中国銀行など、中国系機関も標的にされていることがわかった。香港当局が今回のテロ情報に神経をとがらせているのは、新疆ウイグル自治区のイスラム系少数民族・ウイグル族による分離・独立運動との関連性が指摘されているためだ。