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森首相の釈明指南メモを解読しました
●「一刀斎@PHOTOSHOPER」さま、貴重な情報を提供していただき、ありがとうございます。さっそく指定されたスキャン文書( http://strangeinfo4.virtualave.net/up/1075.gif)を入手して、判読可能なものに仕上げました。 いやーこういうときは、ヴィアヴォイスが役に立つ。なにせ朗読するだけで文章に直してくれるんだから。その聞き取りミスをちょいと修正して出来上がり。
> 投稿: 7302
> 投稿者: 一刀斎@PHOTOSHOPER
> e-mail:
> 題 名: 森釈明会見にマスコミ指南役がいた
>
> http://gendai.net/contents.asp?c=010&id=1210
> 2000年6月5日 掲載
>
> 発覚 森首相にマスコミ指南役
> 森首相の不人気は相変わらずだ。「神の国発言は間違っていない」と開
> き直っているのだから当然だが、その釈明会見(先月26日)の直前に
> 「“発言は撤回せず”で行け」と指南した大手マスコミの記者がいたこ
> とが分かった。記者の言いなりになる森もどうしようもないが、国民の
> 重大関心事を森サイドに立ってアドバイスするのは、明らかに背信行為
> だ。
>
> この記者は「某社の官邸サブキャップ」とのこと。
> この男,記者クラブのコピー機で原稿をコピーして,元原稿を忘れて
> 発覚となったらしい(^_^)あほだね。
> フォトショッパー一刀斎が日刊ゲンダイに掲載された原稿をスキャンして
> なんとか判読可能にまでしたのがこれ。
> http://strangeinfo4.virtualave.net/up/1075.gif
>
> テキスト起こしどなたか頼んますm(__)m本日は疲れているので寝るじょ。
>
>
> URL: http://strangeinfo4.virtualave.net/up/1075.gif
●さて、以下にヴィアヴォイスで判読可能な文書にした“極秘指南メモ”を掲載しますが、いくつか留意点を記しておきます。
●1.この「指南」者は、偏執的に朝日新聞を敵視していて、
それが森へのすり寄り態度のせいか、自分の偏見丸
出しなのかは知らないが、なかなか笑えます。(しかし
本当に朝日が「この問題で森内閣を潰す」と決めて“宣
言”までしたというのなら、それ自体、重大事件なんだか
ら、まずそれを報道しろよ、ジャーナリストなら!!)
●2.第二段落に「誤解を溶く」という表現が出てきますが、こ
れはもちろん「誤解を解く」の間違い。ちなみに「溶く」を
手元の三省堂『新明解国語辞典』で引くと、こう解説され
ている――「(液体を加え)むらなく掻[か]きまぜて、均質
な状態にする」。 う〜む、これって自民党が国会でやっ
てきた政策争点ごまかし戦術そのものじゃねえか【笑】。
まあ、「水に流す」ことばかりやって、反省すべき点を反省
してこなかったマスコミの連中なんで、「誤解を溶く」という
表現を何の疑問もなく使えるのでしょうけど……【笑】。
●3.第三段落の「幹事長に了解していてもらうことが不可欠」
という表現。 「しておいてもらう」のミスタイプか? それと
もどこかの“お国言葉”が出たのかな?【笑】
●4.第四段落の「いつくか質問受け付け」という表現。 「いく
つか」のタイプミスか? ここは原稿(複写資料)どおりに
起こしてあります。(もちろん他の部分も、修正は加えてな
いけどね。)
●5.やはり第四段落ですが、「役人に強引に打ち切らせる」とか
「肝に銘じておいてください」とか、エラそうに言っているこの
人は一体誰なんでしょうかね? こういうのが、選挙で選ば
れもせず、帝政末期のロシアの怪僧ラスプーチンみたいに
権力にすり寄って、勝手に権力をコントロールしているみた
いな錯覚をもつと、「××に刃物、××に記者証」でまったく
厄介なんですけどね。
●6.やはり第四段落で、無能な「役人」のように名指されている
「近藤広報官」ですが、画像では「藤」とも「覆」とも見えるの
で、ひょっとすると「近藤」ではないかも知れません。この部分
だけ、ちょっと判読に自信がないのですが、「近●」と伏せ字
にしてしまうと「藤」またはそれに似た文字だという情報が失
われてしまうので、敢えて「近藤」と判断し、ここであらかじめ
釈明しておきます。
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以下は http://strangeinfo4.virtualave.net/up/1075.gif
から得た画像の文書を、判読して文書化したもの
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明日の記者会見についての私見
▼今回、記者会見を行うことによって、「党首討論はやらなかったが、森総理は、この問題で逃げていない」という印象を与えることはできると思います。ただ、今朝の会見は大変、リスキーで、これまでと同じ説明に終始していると、結局、民放も含め各マスコミとも、「森首相 ”神の国発言”撤回せず 弁明に終始」といった見出しをつけられることは、間違いないと思ってください。官邸クラブの雰囲気を見ますと、朝日新聞は「この問題で森内閣を潰す」という明確な方針のもと、徹底して攻めることを宣言していますし、他の各マスコミとも依然として「この際、徹底的に叩くしかない」という雰囲気です。
▼「間違ったことは言っていないし、これまでのは国会答弁などとの整合性を考えると、発言の撤回はできない」という意見は、よく判ります。また官房長官も昨日、会見で「撤回は考えていない」と言っているので、官房長官発言との整合性もあるでしょう。しかし、会見する以上、総理の口から「撤回」と言わないまでも、「事実上の撤回」とマスコミが報道するような発言が、必 要だと思います。そうすれば、マスコミも野党もこの問題をこれまでのような調子で追及することはできなくなります。その場合、「なぜ、これまでの発言と変えたのか?」と質問されると思いますが、その時は、「真意を分かってもらえば、誤解は溶けると思ってきたが、その後も現実に、多くの方に誤解を与え、迷惑をかけたので」と言えばよいと思います。
▼「事実上の撤回」と受け取ってもらうための言い方ですが、「私の発言全体を聞いてもらえば、決して間違ったことを言っているのではないことは理解してもらえると思ってきたが、一部、発言に舌足らずのところがあり、現実に、多くの方に誤解を与え、また迷惑をかけたことは事実だ。したがって、発言全体の趣旨について撤回するつもりはないが、『日本は天皇中心にしている神の国である』と発言した部分については、取り消したい」などと冒頭で言明した上で、神崎代表が言っているように、国民主権と信教の自由を堅持すること明確に説明すればいいと思います。いずれにしろ、こうした発言は、冒頭で明確に行った方がよいと思います。また、こうした方針の転換をするのであれば、事前に官房長官と幹事長に了解していてもらうことが不可欠だと思います。公明党から直ちに歓迎の声を上げてもらうことも必要です。
▼会見では、準備したい言い回しを、決して変えてはいけないと思います。いろいろな角度から追及されると思いますが、繰り返しで切り抜け、決して余計なことは言わずに、質問をはぐらかす言い方で切り抜けるしかありません。先日、総理自身が言っておられたように、ストレートな受け答えは禁物です。それと、朝日などが騒いだとしても、くれぐれも時間をオーバーにしないことです。首相発言も短くし、いつくか質問受け付け、二十五分という所定の時間がきたら、役人に強引に打ち切らせるようにしないと、墓穴を掘ることになりかねません。(近藤広報課にそれができるかどうか心配ですが)総理就任の会見の際も、最初は好評だったのに、予定をオーバーした際の質問に総理が丁寧に答えていた部分が、逆に大変、不評でした。くれぐれも、会見を長くしないよう、肝に銘じておいてください。