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大阪府能勢町のごみ焼却施設「豊能郡美化センター」で働いていた作業員の血液から高濃度のダイ
オキシン類が検出された問題で、労働省は五日、前回調査で高濃度を記録した人を追跡調査した結果
を発表した。最も高かった人は八百五十三・七ピコ・グラムで、前回の八百四十七・四ピコ・グラム
を上回った。これについて、同省化学物質調査課では「国内で検出されたなかでは、最も高い数値の
ようだが、健康に影響を及ぼすレベルではない」としている。
血中脂肪一グラム当たりの平均濃度は二百四十六ピコ・グラム(一ピコは一兆分の一)で、前回よ
り7・2%減少したが、そのうち七人は前回の数値を百八十四・五〜六・三ピコ・グラム上回った。
前回より高濃度の結果が出た人がいたことについて、同課は「血中の濃度にばらつきもあり、誤差の
範囲内。他の食品などによる(ダイオキシン類の)摂取があった可能性もある」としている。
調査は、一昨年十月に調査した九十二人のうち、通常の人の濃度とされる二十〜四十ピコ・グラム
を大幅に上回る高濃度が検出された男性二十三人を追跡対象として昨年十一月に実施された。