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2000 年 6 月 5 日【ニューヨーク4日=松浦一樹】
五日発売の米タイム誌によると、米国防総省はこのほど、今月二十五日に開戦五十周年を迎える朝鮮戦争(一九五〇〜五三年)で戦死した米軍兵士の数について、従来の公式記録五万四千二百四十六人を三万六千九百四十人に下方修正したと報じた。
死者数が約一万七千人少なくなった理由について、国防総省関係者は、朝鮮戦争の戦闘による死者数三万三千人余りに、当時の全世界での事故や病気による死者約二万人を誤って加算してしまったためという。実際の半島での病死者数などは約三千三百人余りだったという。
同省は既に、関係省庁の戦史担当部局に下方修正の内容を通知したという。従来の公式記録は、ワシントンに五年前に建立された「朝鮮戦争メモリアル」に刻まれている。今後、修正が行われることになりそうだ。