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気になる社説があったので1つ・・・
平成 12年 (2000) 6月 4日[日] 先勝 (産経新聞)
主張 歴史と文化を学ぶ出発点
【国旗・国歌】
今春の公立小中高校における卒業・入学式での国旗掲揚・国歌斉唱の実施率が大幅に上が
ったことが、文部省の調査で分かった。校長や教育委員会の指導が行き渡った結果とみられ
る。
とりわけ改善が著しいのは、広島県だ。数年前は、元教育長までが教職員組合などの要求
をのみ、国旗・国歌の指導にブレーキをかける文書を出していたため、実施率は全国で最低
レベルだった。しかし、平成九年以降、教育長らのリーダーシップの下で、各校長が学習指
導要領に沿った指導を行った結果、徐々に改善され、今春はほぼ一〇〇%を達成した。
その過程で、県教委と教職員組合の板挟みに悩む校長が自殺するという痛ましい事件もあ
ったが、不幸を乗り越え、粘り強い指導にあたった県教委や校長の努力を評価したい。
文部省の数字には表れないが、埼玉県立所沢高校のケースも注目に値する。二年前、多く
の生徒が国旗・国歌に反対し、卒業・入学式をボイコットしたが、今春はほとんどが出席し、
会場の日の丸を仰ぎながら君が代を歌った。校長が毅然とした指導を続け、それを県教委が
支えたからである。
今春の卒業・入学式は、昨夏の国旗国歌法成立後初めての行事とあって、校長の指示に従
わない教職員には職務命令を出すなど、例年より指導を強めた自治体が多い。これまで国歌
斉唱率が低かった東京都や神奈川県、大阪府、三重県などで、数字が大幅にアップしたのは、
こうした指導が効果をあげたものとみられる。
しかし、東京都国立市のように、国旗国歌法が成立したにもかかわらず、組合側が抵抗姿
勢を強め、校長が十分な指導力を発揮できない地域もある。校長を孤立させないためには、
教育委員会が校長を支え、良識ある保護者がもっと声をあげてほしい。
国旗と国歌は、学習指導要領や国旗国歌法に根拠を求めるまでもなく、通常の学校教育で
指導すべきものだ。あえて繰り返すが、社会科の授業などで日の丸・君が代の意義や由来を
習い、音楽の授業で君が代を練習する。そして、卒業式や入学式に限らず、地域の行事やス
ポーツの祭典などで、日本人の一人として、自然な気持ちで日の丸を仰ぎ、君が代を歌うも
のである。
そのような態度が身についておれば、外国の国旗・国歌に対する敬意やマナーも、自然と
身につく。日本の歴史と文化を理解し、同時に外国の歴史と文化にも理解を示す豊かな心を
はぐくむことにもつながる。校長や先生たちは、このことも踏まえたうえで、国旗・国歌の
指導にあたってほしい。
・・・国旗、君が代は教育現場でも義務づけなければならないんでしょうか?歌詞の内容、
過去の歴史から君が代など生理的に受け入れられない人も多いと思うのですが。この社説は
これらの人を無視したもののように思われるのですが。
皆さん、どう思いますか?この社説に賛成ですか?反対ですか?ご意見をお願いします。