Tweet |
気になった社説がありました。その抜粋です。
6月3日付け読売新聞社説から
九六年の前回総選挙以降、橋本政権での「自社さ」、短期間の自民単独を経て、
小渕政権での「自自」「自自公」「自公保」と連立が続いた。その目的は、迅速な
政策遂行のための安定した政治体制を構築し、政治の機能を回復させることにあっ
た。
この間、確かに、経済は日本発の世界恐慌が懸念された危機的な状況を脱した。
昨年の通常国会では、日米防衛協力の指針(ガイドライン)関連法や中央省庁改革
関連法などが成立し、政府委員制度廃止や党首討論の導入などの国会改革も実現し
た。連立の成果だったと言えるだろう。
(中略)
野党は、「自公保」に対抗する政権の政党の組み合わせを明示するべきだ。選挙
後の情勢を見てからというのでは、無責任だ。これまで与党の連立を「国民の審判
を受けていない」「数合わせ」などと批判してきたこととの整合性も取れない。
この社説では前半でこれまで自由民主党が行ってきた「国民の審判を受けていない」
「数合わせ」の成果を評価しています。ここでは、これまで自由民主党が行ってきた
数合わせの連立が間違っていなかったといっているのです。
それなのに(中略)以後は何でしょうか?野党が(これまで自由民主党が行ってき
た)「選挙後の情勢を見てから」の連立をするのはけしからんといっているのです。
なぜ、同じことを自由民主党がやったら良くて、野党がやったらだめなのでしょう
か?矛盾しています。
読売新聞はどちらかといえば自由民主党よりの新聞だとは私も思っていました。で
も、この社説はあまりにもひどいんじゃないでしょうか?購読者数日本一の大手新聞
がこんな社説を書いて恥ずかしくないのでしょうか?