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今回の解散のネーミング
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezure/tsurezure.html
詳しくはHPで。
衆議院の解散後に開催された自由民主党両院議員総会で森首相は、
「今般、解散を決断しました。自公保連立の信を問う総選挙である」
との発言をしました。たまたま、最後列の席で並んでこれを聞いていた田中真紀子先生はこういわれました。
「総理になっていたときから、6月25日に解散する条件がついていたんじゃなかったけ。国民の6割以上が自公保連立にNOといっているんでしょう。白川先生どう思います?」
「おそれいりました。いつもながらの筒にして要を得た発言です。全くその通りだと思います。」――これが私の答えです。
与党三党は、「景気・サミット解散」と命名したいらしい。野党は「神の国解散」と命名したいとのこと。さて、マスコミは、どのような名称に落ちつくのか?
しかし、事の本質は自公保連立の是非である。「保」といっても、本当のところ実態がわからないから、「自公連立の是非」ということになるでしょう。野党も当然のことながら、このことを突いてくると思います。それはそれで大事な争点であると私は思っています。
しかし、民主党がいう「自公連立批判」は、いまひとつ要を得ないというのか、腰が定まっていないというのか、不明確であると私はつねづね思っています。民主党の鳩山党首や菅政調会長が「公明党の政権参加は、政教分離の面から見て問題がある」というと、創価学会=公明党の支援を受けている地方組織から反対の声があがり、鳩山党首も黙ってしまう。自由民衆党対策がすでに終わった創価学会=公明党は、今度は民主党を黙らせるために票を使って、恫喝しています。創価学会=公明党が最も得意とする二股膏薬です。
「自公連立」問題を突き詰めてゆくと、結局のところ憲法20条の「信教の自由」をどう考えるかということになるのです。それは憲法19条で定める「思想・良心の自由」をどう捉えるかということにもなるのです。ここまで深く考えないと「自公連立はいけないが、民公連立ならよい」ということになってしまいます。現に新潟6区の民主支援候補予定者は「『自公保が憲法違反というのは勉強不足だ』と白川説を切り捨てている」(新潟日報平成12年6月2日号)そうです。そうであるとしたら、「民公連立は問題ない」ということになるのでしょう。本当にそれで皆さんは納得できますか?
6月2日の午前11時30分から開かれた宏池会(加藤紘一元自由民主党幹事長を中心とする政策グループ)の総会で加藤紘一会長がこういいました。
「記者団から、今回の解散のネーミングを聞かれたが、強いて考えれば、『夜明け前解散』というのはどうかと答えた。多分採用されることはないと思うが、同志の皆さんはこう考えて欲しい。
現在の政治も、経済も、社会も、状況は極めて深刻である。しかし、闇は夜明け前が一番暗いという。この選挙は、20世紀の最後の暗闇を打ち破り、明るい元気な21世紀の日本を作り出す政治家を選んでいただく選挙である。その先頭に立つのが宏池会の同志諸君である。必勝を心からお祈りする。その気概で頑張ってほしい!」
私は加藤会長の決意みなぎるこの発言を聞いていて、「夜明け前解散」……いいんじゃない!と思いました。皆さんはどう思いますか。私はこの決意でいま戦っております。
17:10 白川勝彦上越事務所にて