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日債銀譲渡先にソフトバンク連合
06/03 03:02 毎: <特報・日債銀>金融再生委員会の“危険な賭け”が奏功
毎日新聞ニュース速報
長期化も懸念されていた日本債券信用銀行の譲渡先が2日、ソフトバンクなど国内3
社連合で結局決着する見通しになった背景には、金融再生委員会の“危険な賭け”が奏
功した面がある。5月31日に発表した「優先交渉権取り消し」というカードは、一歩
間違えれば、日債銀処理を漂流させる可能性もあったが、逆にこれが同連合の危機感を
かき立て、交渉の最大の障害だった公的負担圧縮など買収条件での歩み寄りを一気に促
す結果となった。
再生委は今年2月下旬、同連合を優先交渉先に指名し、事実上、日債銀の譲渡先に内
定したが、交渉では、継承する貸出債権から発生する2次損失の扱いをめぐり対立。債
権の価値が2割以上下落した際に、国がその債権を簿価で買い戻す「瑕疵(かし)担保
」条項について、「不十分」として譲渡時の貸倒引当金の追加を求める同連合と、「国
民負担が過大になる」と反対する再生委の隔たりが埋まらず、当初の4月末の交渉期間
を5月末に延長しても合意できなかった。
そこで再生委は交渉期間を再延長せず、優先交渉権を取り消して新たな候補を募集、
交渉を振り出しに戻すという「賭け」(大蔵省幹部)に出た。同連合が反発し、離脱す
れば、譲渡先選びが迷走し、「国民負担が拡大する」と批判を浴びるのは必至だった。
「日本長期信用銀行の譲渡時の条件より優遇して国民が不信感を抱けば、日債銀の再
建は果たせない」と迫る当局の姿勢を、同連合は「最後通諜」と受け取ったようだ。優
先交渉権打ち切りで、米投資会社、サーベラスが再交渉に乗り出す動きを見せたことも
、同連合に買収条件の見直しを迫る結果となった。
日債銀の買収劇は再生委が押し切る形で、ソフトバンク連合に落ち着いたようだが、
日債銀処理には、確定している損失穴埋め分として3兆円を超す税金が投入されている
。国内の事業会社による本格的な銀行参入第1号と見られているだけに、国民の期待を
裏切ることはできない。
[2000-06-03-03:02]
06/03 03:01 毎: <特報・日債銀>譲渡先 結局国内3社連合に 来週中にも決
毎日新聞ニュース速報
受け皿探しが振り出しに戻っていた日本債券信用銀行の譲渡先が2日、改めてソフト
バンクを中心にオリックス、東京海上火災保険が組んだ国内3社連合で決着する見通し
となった。同連合は、再生委の主張を大筋で受け入れる方針を再生委に伝えており、譲
渡の基本合意に向けた最終協議を経て、早ければ来週中にも正式決定する。
日債銀の譲渡では、双方の意見の隔たりから、交渉期限を1カ月延長した5月31日
になっても、譲渡時の貸倒引当金の追加額などをめぐり合意に至らず、再生委は今年2
月に同連合に与えた優先交渉権の打ち切りを通告していた。
2日までの交渉で、買収実現に危機感を抱いた同連合が、国民負担抑制に向け、貸倒
引当金の追加額を数百億円規模減らすなど譲歩する方針を固めたことから急転、決着す
る方向となった。同連合関係者も同日までに「合意はまとまりつつある」と認めた。
同連合は10億円で日債銀を買収し、新たに1000億円を出資。公的資金による資
本注入2400億円も受け、新銀行を立ち上げる方針。事業会社による初の本格的な銀
行参入で、中堅・中小やベンチャー企業向け融資などで特色を出す。またソフトバンク
など主要株主やそのグループ企業向けの融資を一定に制限する厳格な内部規定も設ける
。
[2000-06-03-03:01]
06/03 02:59 朝: ◇日債銀譲渡先にソフトバンク連合が再浮上◇
朝日新聞ニュース速報
一時国有化されている日本債券信用銀行の譲渡先交渉をめぐって
、「内定」が取り消されたばかりのソフトバンク、オリックス、東
京海上火災保険の連合が、再び譲渡先に決まる可能性が高まってき
た。金融再生委員会と主張の隔たりが大きかった問題債権の引当金
水準について、ソフトバンク連合側が一転して歩み寄りの姿勢を見
せ始めたためだ。今週末からの再交渉が進めば、来週中に基本合意
まで一気に進む可能性も出てきた。
ソフトバンク連合以外の候補を譲渡先にする場合、最大数カ月の
時間を要する可能性が高い。時間の経過とともに日債銀の資産が劣
化し、国民負担額が膨らむことや、一時国有化の期限である200
1年3月末まで余裕が少ないことから、ソフトバンク連合の交渉条
件の譲歩があれば、早期にまとまる見通しだ。
[2000-06-03-02:59]