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〈思想・良心・信教の自由は不可分一体〉
http://www.liberal-shirakawa.net/article/article1.html#d1
日本の政治は連立の時代に入ったといわれる。私は、必ずしもそう思わないが、当面連立政権が続くことはやむをえないであろう。しかし、自公保であれ、自公であれ、民公であれ、公明党を加えた連立は自公保連立と同じような運命をたどることになるであろう。細川・羽田内閣が短命だったのも、いまになって考えると公明党を加えた連立だったからであろう。
なぜ、そうなるのか。それは、政教分離問題の根が深いところにあるからだと思う。政教分離の問題に対する国民の理解は、以前にくらべ格段と違っている。前回の総選挙の際、自由民主党が徹底的にキャンペーンを行ったことも寄与しているかも知れない。しかし、それ以上に国民は、こまかいことは知らなくても政教分離問題が「自由」に深く関わる問題だということを肌で感じているからである。そして、それは正しいのである。
憲法19条は、
「思想および良心は、これを侵してはならない。」
憲法20条1項前段は、
「信教の自由は、何人に対しても、これを保障する。」
とある。
「思想・良心・信教の自由」は、まさに不可分一体なのである。「良心の自由」と「信教の自由」の境界など、厳密にいえるものではない。創価学会=公明党の特異な体質や行動とあいまって公明党の政権入りに対し、国民は「自由」の面から深い恐れ・危惧の念を抱かざるをえないのである。大衆は結果として賢、とはこういうことをいうのであろう。
新憲法によりわが国は自由主義国家として力強く歩み出した。この流れを止めることは、誰もできない。その源流が、憲法19条と20条なのである。自公公連立に対する戦いは、「国民の思想・良心・信教の自由」を護る戦いなのである。大義のある戦いであり、負けることのできない戦いであり、負けるはずのない戦いなのである。
「自保公新党」「保守・中道大連合」など。問題の本質を全く理解していない発言が自自公連立推進派から次々と流されてくる。それは、無理、無駄というものである。すべて徒労に終わるであろう。そんなことより、事の本質に想いをいたし、正道に立ち返ることが自由民主党の生き延びる道なのである。