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回答先: Linuxカーネル2.4,完成に向け一歩前進。現時点では今秋が目標か (ZDNet/USA) 投稿者 陰棒玉子 凸(ー▼) (;´Д`) (さっそく改名) 日時 2000 年 6 月 01 日 16:22:08:
自己レスですみません。
帝国Windowsのアンチテーゼとして現れたLinuxですが、
その出生をたどると...
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それは10年ほど前の昔。コンピューターの世界では伝説の時代がようやく
終りを告げようとした頃であった。
Windowsがまだ今ほど強大な帝国となるはるか以前、当時の世界に君臨していたUnix王国の私生児として遠い遠い北の国でLinuxはこの世に生を受けた...
386で走るUnixが欲しいとTorvaldsがコーディングしたのがLinuxであったことは有名な話です。それが世に出た当初、Linuxが優れたOSなのか、激しい議論がありました。「OPENSOURCES: Voices from the Open Source Revolution, Edited by Chris DiBona, Sam Ockman, and Mark Stone, O'Reilly & Associates, Inc, 1999」の巻末付録にTanenbaumとTorvaldsらのメールによる討論のログが載っています。是非ご覧下さい。同書の日本語訳がオライリー社よりWeb化されて公開されています。
Minixという当時先進的なOSの開発者であったTanenbaumはMinixとLinuxを比較し、Linuxは時代遅れの陳腐なOSであると断じています。Torvaldsが彼の生徒であったならばいまさらそんな古臭いOSを設計するような者には進級の単位は与えることができないと言っています。Minixの利点はなにかというとこのOSがマイクロカーネルという技術で作られている点です。マイクロカーネルは機能毎にシステムを細かくユニット化して不要な機能はインストールしなくても動くようにするものです。ユニット化されることでバージョンの変更が容易になり、システムの管理がしやすくなるわけです。
それに対してTorvaldsは、なるほどLinuxはモノリシックな(つまりシステムのバージョンアップ毎にコードを全部コンパイルしなおさなければならない)古臭いシステムである、しかしLinuxの存在意義は新しい技術をもたらすことではなく、フリーで(この場合は無料という意味だと思います)使えるちゃんと動くOSを提供することにあるのだと反論しています。議論が多少すれ違っているように感じますが、実はここにこそLinux登場の本当の意味があるのです。
振り返ってソフトウェアの発展の歴史、特にパソコンOSの発達の歴史を振り返れば、Windowsの前にはMacOSがあり。DOSの分野でもMS-DOSの前にOS9やらがあって、いずれも市場の囲い込みに秀でていたマイクロソフトに(IBM-PCという世界標準にうまく乗っかっただけとも言えますが)駆逐されてことごとく、マイナーに貶められて来ています。いずれもソフトウェアとしての優劣ではなく、ビジネスモデルとしての優劣が(つまりセールスマンとしてのビルゲイツの手腕が)その盛衰を決定してきているのです。Linuxもまた全く同じ道をたどりつつあるように私には見えます。時代遅れのOSがビジネスモデルの斬新さで市場を制覇しつつあるのです。違いは今度はマイクロソフトが駆逐される側に立っているという点のみです。ただ、私はその背後に石屋さん達の陰謀があるとまでは思っていません。反Windows帝国、反独占という健全な反骨精神から生まれたものと考えています。陰謀論ファンの皆さんには不満かもしれませんが。
Windowsが市場を席巻したことでパソコンソフトウェアの進化は5年遅れたと思います。今後Linuxが市場に普及することでもう5年進化は遅れることになるでしょう。
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そんな帝国衰亡史に興味はない。辺境の地で静かにそして純粋にコンピューターを楽しみたいという方がおられましたら、Amigaがあります。マイクロカーネル化されたAmigaOSはなんでもシステムを走らせたままでシステムのバージョンアップまでできるとか。
その昔、WindowsでもないMacでもない(いわんや98などでは絶対ない)伝説のパソコンが地上にあったのです。そしてどうやらそれは今だ辺境の地で、しかしあるべき進化を遂げて生き長らえているそうなのです。
きっとフォースはそこにあるのです...(^^)
(私はプログラミングの専門家ではないので言葉の足りない部分や誤解もあるかと思います。詳しい方フォロー願います。)