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誤診:
乳がんではない女性の乳房を切除 大阪・枚方市民病院
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大阪府枚方市の市立枚方市民病院(山城國暉院長、442床)で1998年8月、名誉院長の外科医(69)=当時院長=が府内の70代の女性を触診などで乳がんと診断し、手術前の病理検査で、がんではないとの結果が出たにもかかわらず、片側の乳房を切除していたことが1日、分かった。また、96年2月にも府内の60代の女性を乳がんと誤診し、乳房の一部を切除していたことも判明。名誉院長は70代の女性のカルテに紙を張り、隠ぺい工作もしていた。同病院は近く調査委員会を設置し調べる。
記者会見した山城院長によると、名誉院長は70代の患者を触診と超音波検査で「乳がん」と診断。通常は手術前に組織の一部を採取し、病理検査をするが、名誉院長は手術室で病理検査を行い、検査結果を待たずに執刀。約30分後、「がんではない」との結果が手術室に伝えられたが、無視して手術を続行、乳房と脇(わき)の下のリンパ節を切除した。手術後の本格的検査でもがんではなく、名誉院長はカルテに紙を張って隠し、患者にも誤診の事実を伝えていなかったとされる。
また、名誉院長は60代の女性も触診と超音波検査で乳がんと診断。同様に手術時の病理検査の「悪性とは確定できない」との結果を無視し、乳房の一部とリンパ節を切除。手術後も本格検査で、がんでないとの結果が出るまで1週間、抗がん剤を投与していた。
名誉院長は5月31日、辞職願を提出したうえで、山城院長にがんではないのに、手術したことは認め、「触診で硬かったので、乳がんと診断した。患者には説明不足で申し訳なかった」などと話したという。カルテの隠ぺいに関しても「おれが張ったんだろうな」と認めたという。
山城院長は「検査結果が出た時点で手術を中断すべきで、不適切な手術だった。両患者には私から説明し、誠心誠意対応したい」と陳謝した。 【村瀬 達男】
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200006/01/0601e054-401.html
<参考>
東京歯科大学市川総合病院眼科病棟入院体験記 主治医は手術後を新米に任せてアルバイトに専念
http://asyura8.hypermart.net/bd6/msg/557.html