NASA、観測衛星を太平洋上で破壊 姿勢制御装置故障 (朝日)

 
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投稿者 昆布豚 日時 2000 年 5 月 29 日 15:01:26:

NASA、観測衛星を太平洋上で破壊 姿勢制御装置故障


 米航空宇宙局(NASA)の大型ガンマ線観測衛星
「コンプトン」が6月4日、太平洋上で大気圏に突入し
て破壊される。3つある姿勢制御装置の1つが故障、残
りの装置も故障して制御不能になると人口密集地に落下
して惨事を招く恐れがあると判断、NASAは安全な場
所で落下させることにした。

 計画によると、エンジンを30日から4回噴射して軌
道を下げていく。最後の噴射は4日午前3時5分(日本
時間同日午後4時5分)、それからまもなくハワイの南
東4000キロ付近で大気圏に突入する。

 南東方向に赤道を横切ってガラパゴス諸島の南100
0キロ付近まで幅26キロの帯状の海域に、破片が落ち
る可能性があるという。大部分は大気との摩擦で燃える
が、豆粒ほどの破片に加え、数百キロほどのかたまりが
数個残る恐れがあり、NASAは船舶や航空機に対して
警戒を呼びかけている。

 コンプトンは、ハッブル宇宙望遠鏡の「ガンマ線観
測」版で重さ約17トン。1991年に打ち上げられ
た。高エネルギーのなぞの現象であるガンマ線バースト
を2500個以上も発見するなど、大きな成果を上げて
きた。

 今後3年間に残りの姿勢制御装置が故障する確率は1
0分の1。もし制御不能になって落下すると、人命に危
険を生じる可能性が1000分の1ある。観測機能は正
常だが、人命にはかえられないと、NASAは計画的に
破壊する決断をした。

(14:28)



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