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【上海27日白石徹】
中国を代表する作家、魯迅(本名・周樹人、一八八一−一九三六)と共産党の指導者、周恩来元首相(一八九八−一九七六)の先祖が同じであることが、このほど新たに発見された史料で分かった。新中国の誕生に大きな足跡を残した二人が“親類”であったことは、今後、話題を呼びそうだ。
魯迅は浙江省紹興出身で、周恩来は江蘇省淮安の出身だが、原籍は同じ紹興。これまでも血族ではないかとの推論はあったが、史料によって裏付けられた。
江蘇省南京の夕刊紙・揚子晩報によると、紛失していた魯迅一族の「家系図」の史料が見つかり、周恩来の先祖と一致。いずれも浙江省呉江から出た周徳の子孫であることが明らかになった。
周徳をさかのぼれば宋代の哲学者として有名な周敦頤(一〇一七−七三)にたどり着き、魯迅は三十二代目、周恩来は三十三代目の末えいになるという。