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回答先: カガミもそうだよね。 投稿者 たけしくん 日時 2000 年 5 月 25 日 12:18:27:
>ということは、役者はカガミを見ると、テレビカメラをみているはず。
たしかにそうですね。カメラの視点のトリックという
のもいろいろありますよね。
映像を見る場合、これはどのようにして撮影されてい
るのだろうか、と常に考えながら見てると、いろいろ
な不自然さを結構発見することができます。かなり古
い内容ですが、川口浩の探検隊番組を揶揄した歌もそ
うですよね。「川口浩が洞窟に入る、カメラさんと照
明さんの後に入る」なんていうのも、この歌を聴くま
で気づかなかった視聴者はけっこういたのではないで
しょうか。
「普通そう」に見える映像ほど普通には撮られていな
いことが多くあります。
カメラの視点（それを撮っている場所）、影の映り方
（照明の具合）、その他一つ一つを、「撮る側の目」で
チェックしていくと制作者の隠された意図というのが
見えてきておもしろい（いやになる）ものです。
通常使われている「普通」に見せる技法の代表として
「揺れない画像」があります。
通常なにげなく見ているテレビなどの「揺れない画像」
は、三脚などの固定があってやっと撮影できるものです。
（現在は手ぶれ自動修正のカメラもありますが使ったこ
とがないので分かりませんが）しかし視聴者はそのよう
なことに気を払うことはあまりありません。
手でカメラを保持する場合よほど慣れていないと微少な
がら揺れてしまうものです。そしてこの微少な揺れでさえ、
モニタで見ると明らかに「手ぶれ画面」となって映し出
されます。このような映像は、見る側がそれを意識しな
くても、素人っぽさやドキュメンタリー調風合いなどを
感じさせることができます。
これを使えば、わざと手で保持する撮影をすることにより、
なんだか緊迫した本当っぽい印象を与える映像ができてし
まいます。
（余談）
キューブリックの「博士の異常な愛情」では、この効果が
うまく使われていました。
中盤ころに、外から部屋に発砲してくる場面があります。
そのとき部屋の中の様子は固定カメラで撮影され、外の画
面は「手ぶれ」画像が使われ、作られた世界（部屋）と実
際の戦争（外）の対比を見ているような奇妙な感覚になっ
た記憶があります。
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