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経営破たんした第一火災海上保険の保険管理人の日本損害保険協会らは25日、受け皿会社を探す「フィナンシャル・アドバイザー」にメリルリンチ証券を選んだと発表した。8月をめどに受け皿会社への契約移転計画をまとめる。また、弁護士2人と公認会計士1人による経営責任調査委員会を設立した。旧経営陣の民事、刑事上の責任を究明する。
メリルリンチを選んだ理由について保険管理人は「従前からメリルが第一火災の提携先を探していて、作業が進んでいる」と説明した。今後、破たん前から提携交渉していたオランダの生命保険「エイゴン」や、第一火災の親密取引先を軸に受け皿選びを急ぐ。
また、破たん時に第一火災が公表していた債務超過額488億円について保険管理人は「取得原価で評価していた有価証券を低価法に切り替えた」と述べ、その分、債務超過額は膨らむとの見通しを示した。 【塚田 健太】
[毎日新聞5月25日] ( 2000-05-25-19:51 )