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松本サリン事件の被害者、ご遺族のみなさまへ
2000年6月27日
1994年6月27日の松本サリン事件から6年が経ち、わたしたちはようやく、
事件がもたらした取り返しのつかない結果に向き合うことができるようになりまし
た。いまだ癒えない被害者の方々の後遺症と遺族の方々の悲しみを、わたしたちは
やっと、自分たちの問題として受け止めることができるようになりました。
事件は、わたしたちの知らないところで起こったこととは言え、当時、事件の関与
者と同じ団体に属していた者としての責任を免れることはできません。 被害者、ご
遺族の方々に対して、ここに心よりお詫びさせていただきます。本当に申し訳ござい
ませんでした。 さらに、わたしたちが、この一言を申し上げるまでに6年もの歳月
を要したことによって、被害者・ご遺族の方々の苦しみをさらに増すことになってし
まいました。このことに対しても、心からお詫び申し上げます。
今日の日を迎えるに当たって、わたしたちは、6年前の事件をもう一度心に留め、
わたしたちになし得る限りの償いの誠意と努力を、決意を新たに、重ねていく所存で
す。 破産管財人との補償に関する合意については、何よりも被害者の方々に受け入
れられるような契約が早期に実現できるよう交渉を進めたいと思います。また、松本
サリン事件被害者弁護団が作成された小冊子やその他の手記など事件に関係する資料
や書籍を信者に配布し、事件の真実を正面から見つめ、被害者やご遺族の方々の声に
耳を傾け、過去の過ちについて反省を深めていきたいと思っております。信者から
は、被害者、ご遺族の方々あてに書簡をお送りし、謝罪の意を伝える努力を重ねてい
きたいと思います。
最後に、一刻も早く、事件の真相が解明され、被害者・ご遺族の方々の苦しみが取
り除かれますよう、信者一同、心よりお祈り申し上げます。
2000年6月27日
宗教団体・アレフ代表
村 岡 達 子