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【マニラ29日=源一秀】
南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島のフィリピンが実効支配する四つの環礁海域で、二十九日までの約一週間に中国船十隻が確認され、比国軍が警戒を強めている。
国軍によると、フィリピンが実効支配するセカンド・トーマス洲周辺に、二十三日午後から、中国船七隻
が相次いで進入した。比国軍は「今年五月に座礁した比海軍艦隊の調査に来たもの」としている。同洲に外
国船が進入したのは今回が初めて。同洲は中国が実効支配するミスチーフ(美済)環礁近くにある。
また、フィリピン実効支配する最大の島であるパグアサ島など三島でも中国漁船三隻が確認された。
同諸島は、フィリピン、中国など六か国・地域が全部または一部の領有権を主張。中比間でも漁船への発
砲、拿捕(だほ)事件など、小競り合いが繰り返されている。
(6月29日21:32)