Tweet |
Jun.27.2000
「枯葉剤戦友会」2千余人、ハンギョレ新聞社に乱入
by ウ・サンギュン記者
大韓民国枯葉剤後遺症戦友会(会長ヤン・サンギュ)所属の会員24,00余人が
27日午後、ソウル市麻浦区孔徳洞にあるハンギョレ新聞社の前でデモを繰り広
げた。
デモ隊の一部は新聞社の社屋に乱入して、事務室の備品を壊し、職員らの出
入りを阻止するなど、無法な振舞いをした。これによって新聞製作に支障が生
じた。
彼らは同日午後2時頃、新聞社の前に集まって「ハンギョレ新聞の報道した『ベ
トナム参戦勇士によるベトナム良民虐殺』記事が、戦友らの名誉を失墜させた」
とし、激烈な抗議デモを繰り広げる中、角材などを振り回して警察阻止線を突
破し、8階の論説委員室と5階の出版局などに入り込んだ。
それから彼らは窓ガラスやコンピュータなど備品類を壊し、車をひっくり返した。
彼らはまた数千枚の新聞代金領収証を積み上げて火を付けた後、午後3時5
分頃、500余人の会員らが、輪転室前の警備所へ掛け寄せて鉄パイプで警備
所を壊し、配車室駐車場に入って乗用車2台を転覆させた。また社屋の近くに
駐車された乗用車1台に火を付けたりもした。
彼らが会社の正門で職員らの出入りを止めたため、新聞製作に支障をきたし、
一部職員らには棒を振り回した。
特に興奮した一部の会員らは社屋内へ乱入し、5階の出版国事務室などに入
って、大型窓ガラス5枚、小型窓ガラス3枚を壊し、ノートブック・コンピュータ1
台、デスクトップ・コンピュータ2台、プリンター2台など備品類を壊した。
彼らは服を脱いで枯葉剤撒布による傷を見せながら、ベトナム戦報道に対して
激しく抗議した。
会員らは「戦争という極限状況では、現地住民の犠牲は不回避なのに、ハンギ
ョレ新聞はあたかも参戦勇士らが故意にベトナム住民たちを虐殺したかのよう
に報道し、国のために命を捧げた戦友らの人格を侮辱した」として報道中止を
要求した。
警察は同日ハンギョレ新聞社の周りに14中隊2,200余人の警察力を配置した
が、デモ隊を制止できなかった。