投稿者 6/27 朝日 日時 2000 年 6 月 27 日 20:45:30:
茨城県東海村のウラン加工施設で昨年起きた臨界事故
の責任を問われ、4月1日に更迭された科学技術庁の間
宮馨・前原子力安全局長が科学技術政策局長に就くこと
が内定されたが、処分から3カ月での復帰を疑問視する
声が庁内から出ている。間宮氏は原子力安全局長当時、
財団理事長(84)が放射性鉱石「モナザイト」を大量
に所有していた問題について有効な対策を取らなかった
との批判もある。
臨界事故のあと、「原子力安全確保に関する職務の姿
勢をただすため」(中曽根弘文科技庁長官)、間宮氏は
訓告処分を受けて長官官房付になった。訓告は同庁の内
規の中でもっとも重い処分。
原子力安全局はこの直前の3月下旬までに、理事長が
千葉県市川市に大量のモナザイトを違法状態で保管して
いるとの情報を入手していた。しかし、迅速な調査をし
なかったため、鉱石が長野県辰野町に移され、実態把握
が難しくなった。
同局は、モナザイト入りの封書が官庁に届いた今月初
めごろまでこの経過を上層部に伝えておらず、中曽根長
官は対応の遅れを反省する発言をした。
【科学審議官】
池田要氏(いけだ・かなめ)東大卒、68年科技庁に
入り、官房審議官(科学技術振興局担当)、原子力安全
局長を経て98年6月から研究開発局長。54歳。
科学技術庁人事(30日付)科学技術政策局長(長官
官房付)間宮馨▽科学技術振興局長(原子力局長)興直
孝▽研究開発局長(科学審議官)結城章夫▽原子力局長
(官房審議官=原子力局担当)中沢佐市▽科学技術政策
研究所長(科学技術政策局長)青江茂▽官房審議官=官
房担当(文化庁官房審議官)山元孝二▽同=研究開発局
担当(同文化財保護部長)素川富司▽同=原子力局担当
(官房審議官=研究開発局担当)小中元秀▽辞職(科学
技術政策研究所長)柴田治呂
科学技術庁人事(29日付)秘書課長(研究開発局企
画課長)瀬山賢治
文部省人事(30日付)文化庁官房審議官(科学技術
庁秘書課長)林幸秀(14:45)