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昨夜の選挙報道で、テレビ朝日の「選挙ステーション」が独自の出口調査を基に“自民党惨敗”の予測を流したが、結果的には“大暴走”だった。番組では民主党に肩入れする発言も目立ち、自民党からは「偏向報道だ」と批判する声が上がっている。かねてから犬猿の仲の自民VSニュースステーションの対決がまた火を噴きそうだ。
特番では午後6時までの出口調査(50万人規模)の結果、自民党の議席を「236」と予想。だが、投票締め切りの午後8時まで調査を継続した結果、都市部を中心に民主党が躍進しているとして、自民の獲得議席を「223」に“下方修正”した。
白鴎大の福岡政行教授が“知恵袋”として参加。「午後6時以降の投票行動で10ポイント前後、変動が起きている。森発言の『無党派は寝てて』発言が自民に逆風となった」と指摘した。
ただし、「テレビ朝日はお金がなかったので不在者投票の出口投票をしなかった」と不在者投票の動向を不確定要素とした。
開票直後の最初の各党幹事長、書記長インタビューで、久米宏キャスターは「223議席」の見通しを示し、責任ラインを「229議席」に設定していた野中広務幹事長に責任問題を迫った。
野中幹事長は「退路を絶って選挙を戦った。(下回ったら辞める)考えは変わらない」と答えると、久米氏は敗因を詰め寄り、「229」割れが確実と視聴者に印象づけた。
特番には毎回、久米氏と早大の同級生だった田中真紀子元科学技術庁長官が出演する。久米氏が「自民は229議席からマイナス6です」と出口調査の結果を伝えると、執行部批判の急先ぽうの真紀子氏は「(野中幹事長は)責任とっておやめになるでしょう」と応じていた。
だが、「229議席」確保が強まると、福岡教授は「不在者投票の出口調査をせず、私たちもミスをした」と言い訳。午前0時過ぎには、平然と「自民は229議席をクリアして230前半の可能性がある」と上方修正した。
特番には田原総一朗氏も出演し、自身が司会をする日曜日の番組ばりに、仕切り合戦を展開。「久米、田原両氏とも政治フィクサーを気取り、民主党に肩入れする発言が目立った。自民党とニュースステーションは何度も騒動を起こしてきたが、今回の報道で自民が再び批判のやり玉にあげることは必至だ」(自民党関係者)との声が出た。
※久米が何者かよく解る話ではないか。