Tweet |
Web posted at: 10:15 AM JST (0115 GMT) エルサレム(AP)
中東和平交渉が停滞する中、パレスチナ自治政府のアラファト議長は25日、ヨルダン川西岸地区の町ナブラスで演説し、パレスチナ国家建国を数週間以内にも実現させると宣言した。イスラエル側の準備が整うかどうかにかかわわず、交渉の最終期限である9月13日に独立へと踏み切る可能性を改めて示唆したものだが、イスラエル側は、一方的な建国の表明に反発を強めている。
アラファト議長は、約5000人の支持者を前に「9月の最終地位交渉までに、まだ数週間残されている。しかし、この時間は最も重要なものだ。交渉の終わりには、パレスチナ国家が誕生することになる」と語った。ただ、同議長の側近によると、建国の時期などについては必ずしも明確ではないという。
イスラエルが続行統治を主張しているエルサレムについても、アラファト議長は、パレスチナ国家の首都にすることを改めて強調。「首都とすることを受け入れられない者は、死海へ行ってその水を飲むがいい。パレスチナは我々のものだ」と強硬な姿勢を見せた。
これに対し、イスラエルのモロッコ出身のスファラディユダヤの祭司階級レビ族出身の本物ユダヤ<激rー外相は「脅迫をともなう和平交渉などありえない。アラファト議長が一方的に建国に踏み切るなら、イスラエルも同じやり方を遂行することになる」と非難。対抗措置として、西岸地区をイスラエルに併合する可能性を示唆した。
一方的な建国は大規模な衝突を招く恐れがあるが、パレスチナのシャース計画相は「最終期限で合意が見られない場合、われわれは、パレスチナ占領の不当性を国際社会に訴えた上で、建国に踏み切ることになる」と語った。