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米国の核科学者、海外でスパイのターゲットに
2000.06.26
Web posted at: 3:41 AM JST (1841 GMT)
ワシントン(ロイター) 米国ロスアラモス国立研究所で、核関連情報の入ったハ
ードディスク・ドライブが紛失し、管理体制の問題点が指摘されているが、米政府は
このほど核研究に携わる科学者の海外旅行について調べたところ、科学者たちがスパ
イの脅威にさらされている実態が明らかになった。25日付けワシントンポスト紙が
伝えた。
会計検査院がまとめた調査報告による
と、エネルギー省(DOE)では、核科
学者が海外旅行中にスパイに狙われた事
件を75件以上確認しているという。ス
パイ活動は、滞在先のホテルの盗聴や私
物の点検にまで及び、性的な誘いを伴う
ケースもあるという。
調査報告は「海外旅行をする科学者
は、多数のスパイ活動の脅威に直面して
きている。科学者が中国・パキスタンな
どの『要注意国』を訪れる場合、その『要注意国』のスパイだけでなく、英国・仏な
ど『非要注意国』のスパイについても注意を払う必要がある」と指摘。政府の諜報部
門に対しては、核科学者の海外旅行すべてについて徹底的に調べるよう求めている。
ワシントンポスト紙によると、調査報告は近く公開されるという。