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京都地裁の山本和人裁判官が昨年10月、民事訴訟の判決で、タクシー乗務員を「雲助まがい」などと表現し、タクシーの業界団体などから訴追を請求されていた問題で、国会の裁判官訴追委員会(委員長・谷川和穂代議士)が同裁判官の「不訴追」を決め、関係者に通知していたことが19日、わかった。
訴追請求は、京都旅客自動車協会(宮田吉三会長、36社)と、全国自動車交通労働組合連合会(約5万人)から出されていた。宮田会長は「私たちは個人を追及したかったわけではなく、裁判官に差別や人権問題の認識を深めるよう迫るために訴追を求めた。社会問題化したことで目的は達成できたと思う」と話した。
この問題では、山本裁判官は、京都地裁の田畑豊所長から口頭注意を受けている。田畑所長は訴追委員会の決定について、「このたびのことを教訓に、さらに適切な裁判運営に努めたい」とのコメントを出した。
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