Tweet |
【ニューヨーク16日=松浦一樹】
核廃絶を訴える民間活動団体である米科学者連盟(FAS)は十六日、ニューヨークの国連本部で、米スペースイメージング社の衛星イコノスが撮影したインド、パキスタンの核・ミサイル施設の高解像度写真を公開し、印パ両国が新たな核実験に踏み切る可能性があるとの見解を発表した。
公開されたのは、インド西部ムンバイ郊外にある核開発施設「バーバ原子力研究センター(BARC)」やパキスタン・カフタのウラン濃縮施設などの写真数点。分析の結果、カフタの施設は一九九〇年時と比べて敷地が数倍に広がっており、中距離弾道ミサイル「ガウリ」の開発・発射実験が行われている可能性が強いという。また、インド南部にあるハイデラバード防衛研究施設では、中距離弾道ミサイル「アグニ2」などの開発が進んでおり、ロケット推進燃料を格納している可能性が強いという。
(5月17日13:09)