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●カルト法成立へのシナリオ(電波系「大邪推シリーズ」)
西暦2001年X月X日/カルト法成立。
●その1●【「抗菌ブーム化」した救出カウンセリング業】
何度も私が言うように、オウム問題というのは、
本来は、テロ問題であり、またおそらくは警察と旧オウムの癒着を
その背後関係とした政治的問題でもある。
従って、ここに宗教問題や脱カルト問題は本来は参入すべきではない。
ところが、カルトを、まるで「ばい菌」扱いしてクローズアップする
ことで、儲かる(予定の者)がいる。
それは、脱会カウンセラー、別名「救出カウンセラー」である。
脱カルトはビシネスになる。
●救出カウンセラーたちが一丸となり、
「こういうものはカルトの分類」に入るといった「判定基準」が
現在、ある程度出来ている。
もしも今後、これをカルト規制への法案として通してしまえば、
一体どうなるだろうか?
言うまでもなく、まず、あちこちの宗教団体をカルトと
指定することで、そこで、
法律が後ろ盾となった「救出カウンセリング商売」が広がって、
救出カウンセラーは、にっこりである。
●と、同時に、カルト法が適応される範囲、取締り面積が拡大する
わけだから、公安調査庁の職員もストーカー被害への応対以外にも、
別の仕事が出来て、にっこりである。
しかも、その仕事は、救出カウンセラーたちが作ったカルト判定の
マニュアルを一生懸命に覚えてカルト教団の信者のところを回ること。
あー、調査員は、大変そう。
●で、ここで覚えておくポイントがひとつ。
救出カウンセラーと公安は、利害関係が一致する。
●その2●救出カウンセラーの手法
これは、まるで「非国民を検挙するお仕事」みたいなもの。
ついでに、思想統制をしたい者にも、にっこりの展開である。
●で、一方、肝心の救出カウンセラーの方はというと、
「表看板」としては、「ボランティア」すなわち無償でカウンセリングを
行う者を何人か用意する。
しかし、裏看板では、とうぜん、親御さんからは、
「お礼金」として入った金が動いてゆく。
まー、ただし、これだけではカウンセラーは食えないだろうし、
団体としても活動の維持は出来ない。
たかだか、十万円単位の「お布施」であるからだ。
しかし、それでも、救出カウンセラーは、本業としての看板を
掲げているわけではないから、その経理状況は極めて不鮮明だ。
●もしも、カルト法が通った場合には、国家予算をふんだくって、
晴れて「商売」に乗り出すことが出来る。
救出カウンセラー軍団を養成しては、
カルト団体と名指しされた信者の「親御さんをお客様」とするのである。
可愛い我が子を脱会させるためなら、
そりゃ、いくらでも大金払うだろうよ。
いい商売だね。私も、ぜひとも、乗りたいね〜(笑)
●そしてある団体をカルトと名指しする、その判定基準が承認されれば、
それは実にいろいろと便利なものになる。
国民にとっては、実にはた迷惑だが、
それで儲かる者たちと、仕事が増える人達は、にっこり。
●その3●だったら、こうしろ
別に、カルトからの「夜逃げ屋本舗」を開店したいならやればいい。
救出カウンセリングで商売するのは勝手だが、ただし、
それは「企業」としてやりなさい。自由競争の中でやりなさい。
救出を依頼する方の親御さんや、脱会希望者本人も、
あとあとで、「くだらねぇー恩義」を引きずったり、
ボランティアカウンセラーとの「後腐れ」を引きずったり、
はたまた、公安に「飼われる信者」になるといった事態にならないためには、
完全に、すべては金で割りきって、
救出カウンセラーの「プロ」としてやれ!
●また、何よりも、こうした事においては、不鮮明な経理はいかんな。
税務調査官が入っても、大丈夫なようにしておけよ。
まっ、もしも脱会企業でなければ、そうだな〜
国営の「カルト病院」でもぶったてろや。
というわけで、アレフはやっぱり「必要悪」なのかもしれないね。
市民団体や個人や多くの国民にとっては全く不要でも、
商売したい人には、アレフの存続は、さぞかし美味しいのだろう。
しかし、今後は、アレフなんかなくても、
カルト法さえ通れば、他のカルトでバンバン商売できるもんね。
だから、アレフ信者さんは、すでに「カルト庁」という公務員の一部
なのかもしれません。
それにしても、信者さんをタダ働きさせるのはよくないよ。
●その4●しかし、そのカルト法における問題点
アメリカでは脱カルト団体が、逆にカルト団体に乗っ取られてしまう
ケースがある。脱カルト団体がカルトの傘下になるという御粗末な話。
しかし、常にアメリカから10年遅れて何事も実現する日本だから、
この恒例の行事通りに、結局は、
カルトと脱カルト入り乱れた「カルト商店街」が、活性化するのであろう。
まー、日本の景気回復には結構なこった。
◆さて、ここまでは冗談だったので、マジな話を少し。◆
●専門の脱会カウンセラーでもない公安の調査員は、
在家の信徒や脱会者を回って、カルト度チェックのマニュアル見て、
脱会の意志の有無、というより、まー「脱会ステージなるもの」でも
確認して回るのかもしれない。
しかし、この「精神的脱会の線引き」、
すなわち何をもってしてカルトへの「踏み絵」とするか?
それは、医学的なものなのか?精神科のカルテで証明できるものなのか?
という問題が起きてしまう事を避けるために、
{カルト法}が実に便利なのである。
法律として承認されれば、その「カルト度」や「脱カルト・ステージ」
にのっとって、信者を振り分けてゆけばいいのであるから。
それも、公然と、お上の命令として。
●ただし、このやり方が、オウムのみならず、他のいろいろな
宗教団体の信者や元信者、あるいは家族に対しても、
一種の心的苦痛とカウンセリングの不効率を招くケースがある。
脱会カウンセリングの場では、まるでオウムのステージさながらの
「脱会ステージ」なるものが「患者」にランク付けされる。
その中では脱会ステージの進みが遅い「患者」やその家族までもが、
周囲の者からバカにされた目で見られるケースもあると聞いた。
すなわち「あの家族はまだカルトから抜けられないのよ」などと。
●そして何かにつけて、脱会者は「脱会ステージがまだ低い」と言われて、
そのせいで、彼等はリラックスするどころか、ますます萎縮し、
心を閉ざしてゆく。
結局は、脱会したという、その「最終脱会ステージ(爆)」に達するには、
カウン
セラーの用意した基準通りの、
「良い子」に振舞うだけのことであり、
決して、本当にその者の心が開かれたわけではない。
●また、脱会カウンセリングを行うにあたっては、
あるカウンセリングの現場では、信者の行動を制限したり、
カルトに戻らないためだと称して、
マンションなどに一定期間閉じ込める事などが行われるため、
余計に、信者たちは閉塞感を味わうことになる。
●そして、まるで「模範囚」になることを強要されるみたいに、
脱会ステージを、とにかく上げるしかないのである。
ところが、私の知っている事例では、
単に、沢山の時間を与え、本人が一人で考えられる環境だけを与え、
他人は、ほとんど何も手をつけなかったが、
本人の自浄作用によって、正気?とやらに戻ってしまうことがままある。
というより、この「放置プレイ」の適切な応用が、実は一番効果がある。
また、対談において必要なのは、相手の思想の否定ではなく、
今まで社会や親が認めなかったその異端性をまず肯定することである。
ただし、それが犯罪に直接的に発展するものは例外とするが。
●こうした事を聞いたり見たりするにつけ、、
脱会カウンセリングというものは、
実際には、親御さんの神経質なまでの子供への干渉と、
カウンセラーたちの作った「脱会ランクの検査」の押しつけによって
信者本人には、大変な緊張の圧迫を生み出すケースもあるのだと実感した。
そしてそうやって、やっと正気?になっても、
その後、家族全員までもがカウンセラーへの恩義や罪悪感を
引きずったりする事が多くある。
こんな事を、ネチネチと、だらだらと時間をかけてするぐらいなら、
国で有料の「脱会検査所」でも作って、ポイポイ事務的にやってほしいね。
「はい、一人脱会、また脱会、おしまい」って。
●カルト信者というのは、残念ながら、精神病ではないね。
だから、法的にも中途半端な位置にいる。
だって、あの麻原がもしも、精神鑑定で「異常なし」なら、
信徒なんか全員「異常なし」ってことだろう。
そうしたら、一体、何を持ってして、危険人物だと言うのかな?
そこで、それを法的に拘束し、商売にするための美味しい法案、
それがカルト法だと言えよう。
私は別にそれを悪いとは言わないが、私が言いたいのは、
やるならとにかく、ボランティアづらしていないで、
【完全明朗会計の「ビジネス」としてやれ!】ということだ。
●その5●
●まー、今更、うだうだ言ってもしょうがないが、
オウムの根本問題は、殺人行為とテロ行為にあったのだから。
気持ち悪い宗教など、この世に、いくらでもあるだろよ。
住民が恐れているのは、宗教やカルトそのものではなくテロだ。
だからオウム犯罪の被害者は別としても、
通常のカルトなんぞは、やりたければ法の華みたいに、
家族や被害者が詐欺罪で訴えればいいのだ。
何も、脱会カウンセラーが、のこのこ出る幕じゃない。
刑事さんたちが地味な調査をすればいいのだ。
昨年2000年の法の華の福永の逮捕。
ありゃ、実に立派な仕事だよ。
ちゃんと正攻法で、吊るしあげたんだから。
西暦2001年X月X日 雨の日に記す