Y2K騒動で世界の笑い者になったニッポン人旅行者

 
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投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 4 月 10 日 04:08:58:

●遅くなって恐縮ですが、小渕騒動の起きる前にオーストラリアの新聞に報じられていた記事(全訳)です。エイプリル・フールの前ですから、嘘ではないようですが……。でも何故今ごろになって報じられたか理解に苦しむ。●いずれにせよ、非常識な重武装で世界の果て(?)に乗り込んでいって大ズッコケを演じたのだから、全盛期の植木等もビックリのハレンチ野郎ですね。『マッドマックス』と『北斗の拳』の見すぎだったに違いない(笑)。

●なお、このニュースは『HACKER NEWS NETWORK』で見つけたものでして、ここに掲載された時点でオーストラリアのローカルニュースから世界中の“知る人ぞ知る”情報になったと考えてもいいので、「世界の笑い者」という“名誉称号”を与えさせて頂きました。
●『HACKER NEWS NETWORK』の該当ページは……
    http://www.hackernews.com/arch.html?040200

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ニッポンの観光客、Y2K騒動を生き残る。
2000年3月30日14時40分、AAP通信

ウェスタンオーストラリアの最奥地の道路沿いにある安宿の従業員が、Y2Kバグが核爆発を起こすのではないかと心配して防弾服と防毒マスクで重装備した日本の観光客が、宿屋の入り口にノッソリ立っていたのに仰天したと、今日になって明らかにした。この恐怖に駆られた観光客は、新ミレニアムの幕開けとともに世界が混乱へ突入すると信じて、オーストラリアにきていた。関税職員に確かめたところ、サバイバルキットや吹き矢や化学戦防護具を持ち込もうとしたため、この旅行者を尋問していたことを昨日認めた。
この日本人旅行者をめぐる信じがたいエピソードのその後であるが、最奥地の住民たちの話では、大晦日の晩に発電施設の点検のために電気を止めたところ、この男は「ハルマゲドンがやってきた」と怯えたそうだ。パースから北に2334kmも離れたウィレアブリッジにある安宿の従業員リサ・ウィリアムズによれば、この停電は12月31日の午後10時ごろに発電機を止めて4分間続いたが、そのとたんに「気が狂った」ようになり「彼はまったくパニック状態になって“Y2K、Y2K”と叫びながらあっちこっち駆け回っていた」という。彼女の話では、男は英語がわからなかったので誰も彼に事情を伝えることができなかった。宿の支配人のグレーアム・マクナマラがブルーム在住の日本人通訳者に電話で頼んで、その通訳から男に説得してもらった結果、ようやくパニック行動が収まったという。「通訳嬢があの日本人客に“爆弾なんて落ちてきていないですよ、核ホロコーストなんぞ起きてません、発電機をちょっと止めただけです”と説明してくれました」とリサは言う。
 男は「ミレニアムバグが核爆発を起こすはずだと確信し、オーストラリアの最奥地なら一番安全だろうからわざわざここにやってきた」と述べたという。オーストラリアに着いたときに男は防弾服を着ており、しかも現地では違法所持となる吹き矢と小剣を持っていた。これらは税関で没収されていたことも昨日明らかになった。おまけにこの男は英国特殊部隊(SAS)の“隔離環境下でのサバイバル・マニュアル”やガスマスク、乾燥食糧、軍用水筒、浄水錠剤、キャンプ装備一式も持ち込んでいた。
 リサは停電復旧後も宿屋のパソコンがまともに動いていることを示して、ミレニアムバグが“悪さ”をしていないことを納得させようとした。「私はコンピューターを指さして説明しようと努めたんですが、あの客は通訳から説得があるまではずっとパニックだったんです」。
 宿の副支配人シャリー・マリッチの話では、この男は大晦日の昼下がりに165キロも離れたブルームから300ドルも払ってタクシーで宿にやってきたが、そのときすでに陸軍のカムフラージュ装備をしていたという。「あのときはさすがに、なぜタクシー運転手がよりによってあの男をうちの宿に運んできたのか、理解できませんでしたね」とマリッチは語る。「結局、運ちゃんにしてみればカネをもらったんだからどこか人里離れた場所に運ばなきゃならないわけで、うちの宿にやっかい払いしたんだと思いますが……」。だがマリッチは、男がすでに“人里はなれている”という理由でこの地方に目をつけ、運転手に頼んでいたことを後で知ったという。結局、男は「世界に終わりがこなかった」ことに満足し、気晴らしを楽しんでオーストラリアから出ていった。





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