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円相場の振れトップ 日銀調べ、主要7通貨で
日銀の調べによると、主要七カ国の通貨のなかで円相場の振れが最も大きいことが分かった。特に円高局面での振れ幅が大きく、輸出企業の収益に影響を与えて景気変動を拡大する要因になっていると分析している。介入の効果について、市場参加者の政策への信認が低い場合は、「相場の振れを増す可能性も否定できない」としている。
リポートをまとめたのは国際局の木村武調査役。
八三年十月から九八年九月の間の円相場の変動率は年率八・三%。これに対して英ポンドは六・一%、米ドルは同五・六%にとどまった。上下両方に振れやすい他通貨と比べ、円は円高局面でドル建ての輸出比率の高い企業がドルのろうばい売りに動きやすいことを理由に挙げている。
輸出への影響については八一年から九九年の相場の変動率と輸出の伸びの相関関係を試算。為替差損回避(ヘッジ手段)が拡充された九〇年代と八〇年代で傾向に差はなく、「先物や通貨オプションなどを使っても、相場の影響を充分に遮断できていない」(木村相談役)としている。
[4/5 日経]
☆(ヘッジ手数料の合計)=(何も為替差損対策をしていない時の平均為替差損)という事か?
安くない金融サービス手数料をおとなしく支払って、
貿易企業は、為替変動に関する思考停止の余地を拡大できるメリットを買うのでしょう。
でも仮に為替取引に2〜3%課税するだけで、そういう手数料より遙かに低コストで、
投機相場の誘導や攪乱に起因した為替差損を回避できそうなものではないのか。