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読み直してみて、やっぱりちょっと引っかかったので書きます。
途上国向け円借款放棄問題についての、
投稿No.596の利他的立場支持につきましては
ここに書いても議論にならないので、詳しくは後の機会といたします。
途上国向け円借款債務の返済が苦境に陥った迄の
ここ10年の通貨環境変遷を思い出す時、
債権全面全額放棄一色の、NGOの一方的主張はすべて絶対正義だろうか。
もちろん敗戦国として背負わされた務めとしての反省点も少なくないだろうし、
過去の円借款の中には国内の公共事業輸出様式の、
形式的な浪費が含まれたことも、近年たびたび報道されてきた通りだろう。
だが円借款全部が無駄だった訳ではない。
それに、途上国の債権放棄によってわが国国民が1兆円の涙を仮に呑んだとして、
恐慌下の「非途上国」までもが、
数年後わが国に債権放棄を一方的に言い出したらどうするか。
それに加担するおつもりだろうか?
>唯一救いは、昨今の「債務免除」の実績ぐらいのものだろう。
#どうして先入観をこじつけて指図口調にするのだろうか。
アジア途上国の凋落に大きく貢献を果たした張本人、
通貨投機の悪はそのまま手つかず、が望ましいという主張だろうか。
ここの私見は、
「利子の停止(減免)措置はやむを得ないとしても、負債そのものは原則全額免除すべきではないと考える」
「債務の減免措置は、域内通貨基金など債務国の防衛的、制度的体質強化が前提」
なぜなら、
@弱小な債務国は「自分達の国が常に外国由来の負債まみれとなっている」
という、外資に対する警戒の自覚が常に必要ではないのか。
国民には全面責任転嫁のプロパガンダすらもっともらしく信奉されている
財政破綻状態のわが国にとっては、そういう汚れ役が適しているかと思う。
10年もしないうちに、日本円は必ずや完璧に大幅下落する。
したがって円借款債務国は現在非常に苦しくとも、
近い将来のうちに「自分たちの力で完済した」
という事実を、円借款債務国は自国民に示すことができるだろう。
Aもし日本が債権を全額免除したならば、
遅くとも数年以内のうちに、多国籍格付け機関がその途上国の格付けを
恣意的に上げてやる、という可能性が充分に考えられるだろう。
その国の経済基盤、経済構造に何も安全保障策が採られないままに。
すると、金融帝国主義は堂々と途上国の正面玄関から土足で上がり込まないか。
寄ってたかってしゃぶられ損の出涸らし日本は、
たとえ非投機、非支配の意図のもとだろうと自動的に排除されていくだろう。
金融資本の魔の手に対してなお本質的に脆弱な債務免除国そのものが、
多国籍金融資本を通した買収と国家主権の見えない非軍事的占領が可能とはならないか。
したがって、日本の債権全額免除によって、
途上国は自国の安全保障上、重大な脅威に直面するという可能性はないのか。
それは日本の安全保障上の脅威に直結する。
B国家による債権放棄だけ騒いでも、
債務国における多国籍金融資本の債権について何も触れられていないのは何故だ?
「円借款を削って浮いた返済能力を、俺らにこそ返済しろ」か?
そんな事、許されるべきだ、とお思いですか?
それから、日本の途上国向け円借款は円高+債務国通貨↓の通貨投機のおかげさまもあって、サミット参加国の中でも最も損害額が大きいのでは?
日本政府からは幾つか提案はしてきたみたいですが、それについては?
>時代錯誤から衝突などが起こらぬことを祈るばかりである。
>最後に知恵を授けよう。
>与党が打ち上げた公的資金による株価維持策に投入する金額って確か1
>兆円規模でしたよねえ。結構この株価維持策、評判悪いようですね。
#「時代錯誤」とはどういう錯覚だろうか。
衝突?どこと?騒乱指令を出す奴こそが諸悪の根源じゃないのか?
周囲の成り行きまかせで世界一極支配の言いなりになれ、と?
それと「株価維持策に投入する金額」なんて、いつ決まったのか。
日頃の年金運用民間委託分の意味ではないだろうから、
それ、先日の株式暴落時に静香ちゃんが口先介入のつもりで
流しただけの件でしょうに。
その時のは公金投入はしない、となったはずでしょう?
投入すると決まってもいないコトを
さも決定した事実であるかのように切り出して
政治的ダメージを目論んで不特定多数へと無責任にふりまく。
それではウソつきにほかならない。
それじゃあまるで、國賊丸出し方針に変更か