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【ワシントン11日=共同】
米連邦捜査局(FBI)の国家安全保障部門責任者、ティモシー・ベレズネイ氏は十一日、下院外交委員会の公聴会で、国務省の取材許可証を持つ外国報道陣の中に外国政府のスパイが存在すると証言した。
機密情報入りのパソコン紛失事件などに頭を抱えている米国務省に新たな難題が突き付けられた形だ。
同氏は「FBIは現在諜報(ちょうほう)活動を行っている人物がだれかを特定できる」と述べた。
その後開かれた記者会見でオルブライト国務長官は「必要なら適切な措置をとる」としながらも、「外国報道陣から世界中の外交問題を取り扱う国務省を取材する機会を奪うことは不可能」と述べ、報道の自由の原則を尊重するためにも、極端な措置は控えるとの意向を強調した。
最近何かとやり玉に挙げられる機会が多い長官は、報道陣に対し「もしあなたがスパイだったらここで名乗り出てください」と呼び掛け、苦り切った様子だった。