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「落選候補リスト」に竹下氏ら自民の大物ズラリ
確実視されている「6月総選挙」に向けて落選運動を
展開している市民団体が10日、投票結果に基づいてま
とめた「落選候補者リスト」を発表、上位には自民党の
実力派議員がズラリと並んだ。ランクされた国会議員ら
は「選挙妨害だ」と猛反発しているが、自治省はこの運
動について「特定の候補を当選させる目的でなければ公
選法違反にはならない」との見解を示している。選挙と
新しい市民運動をめぐり、論議がわき起こっている。
リストを発表したのは東京都内を中心に活動している
「市民連帯・波21」(桜井善作代表)。ミニコミ紙を
発行している桜井代表と、市民運動にかかわってきたサ
ラリーマンや主婦など10人余りで4月に発足した。街
頭宣伝やインターネットのホームページで、「議員不適
格と思う候補予定者とその理由」についての投票を呼び
かけ、4月中に届いたはがきやファクス、電子メールの
結果をまとめた。
投票者の総数は1677人。名前や理由が明記されて
いないものや、投票者が特定できないものなどを除き、
有効票は910人。1人で複数の名前を挙げることがで
きるため、投票総数は1126票となった。計229人
の国会議員の名前が挙げられ、このうち票数の上位22
人のリストを公表した。すでに引退を表明している議員
も含まれている。
さらに、公募などで集まった10人で作業部会をつく
り、業界癒着、多額の政治献金などの「金権体質」、反
平和、反人権など「反憲法的行動」といった6項目を基
準として総合評価もした。
1位になった竹下登元首相の事務所は「コメントしま
せん」と答えた。自民党の野中広務幹事長が2位になっ
たことについて、幹事長室事務局は「一貫して平和主義
を貫いている野中幹事長を『反憲法的』とはどういうこ
とか、理解できない」と話す。同党で選挙を担当する鈴
木宗男総務局長は「運動自体が民主的でない。対立候補
に利用される恐れもある。何を基準に決めているのかも
あいまいなものを取り上げるマスコミもおかしい」と批
判した。
9位の越智通雄前金融再生委員長の事務所は「落選運
動の対象となったことは、全くの誤解に基づくもので遺
憾だ。栃木での研修会での発言内容は、中小企業金融を
大切にするという趣旨で、検査に手心というものではな
い」とコメントした。8位の藤波孝生元官房長官の後援
会長は「別にどうということはない。どういう団体がや
っているかも分からないから」と語った。
10位になった公明党の神崎武法代表は記者会見で、
「運動そのものを否定するわけではない」としたもの
の、今回のリストについては「認定も恣意的で、レッテ
ル張りをするだけの選挙運動妨害的なものに思える」と
語った。
リストはホームページ(http://nvc.ha
lsnet.com/jhattori/rakuse
n/)でも公表している。
◇「落選候補者リスト」の上位15位
順位 議員名 票数
(1) 竹下 登 220
(2) 野中 広務 151
(3) 亀井 静香 111
(4) 白川 勝彦 89
(5) 森 喜朗 67
(6) 中曽根康弘 65
(7) 宮沢 喜一 42
(8) 藤波 孝生 37
(9) 越智 通雄 36
(10) 神崎 武法 32
(10) 原 健三郎 32
(12) 小沢 一郎 31
(13) 中村喜四郎 30
(14) 佐藤 孝行 29
(15) 青木 幹雄 25
(敬称略)(10:06)
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# 全角でかくなよぉ。。。